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ダクタク句集2018年(平成30年)1月 [ダクタク句集2018年1月]

1/19fri
寒気団 関東の鴨 静かなり
     (かんきだん かんとうのかも しずかなり)
        ※関東は時に風の強い日があるが、概ね好天が続く。

1/17wed
蝋梅や 思い出もまた かすかなり
     (ろうばいや おもいでもまた かすかなり)
        ※今朝は蝋梅が里山への道沿いに並んでいるところ
         まで足を伸ばした。ここのは色も匂いも地味なほう
         だが、それがなんとも興趣をそそる。一時のぞいた
         青空を背景にした花の見事さは一流。遠い思い出
         がかすかに浮かんでくる。

1/16tue 
寒灯や クルマ4台 帰り来ぬ
     (かんとうや くるまよんだい かえりきぬ)
        ※子供二人が社会人になってそれぞれクルマで通勤。
         一家で4台だ。地方都市ではこれが普通だ。狭い敷
         地だから駐車場を広くとると、地面が殆ど残らないこ
         とも。一年間4台がアクシデントにあわずに無事帰る
         ・・・年頭にそれを祈る。

1/15mon
日短か 銅版画多く 見残しぬ
     (ひみじか どうはんがおおく みのこしぬ)
        ※まだまだ日暮れが早い。閉館のアナウンスで渋々
         帰路に着く。銅版画の第一人者深沢幸雄の追悼を
         兼ねた回顧展を最終日に訪ねた。ゆっくり見ていた
         ら思わぬ知らせにびっくり・・・。

1/14sun
寒晴れや 犬のふとんは 日々干して
     (かんばれや いぬのふとんは ひびほして)
        ※関東地方は毎日安定した晴れが続く。とはいえ寝
         具干しは毎日とはいかない。犬のそれは欠かさず
         ・・・感謝しているようではないが。

1/13sat
広辞苑 枕代わりに 第七版
     (こうじえん まくらがわりに だいななはん)
        ※昨日新版販売開始。新語の登録が話題になって
         いる。売れ行きもいいらしい。随分前の版を一冊
         持っているが、その後の改訂版はいらない。第一
         部厚くなりすぎ、枕には高過ぎる・・・。

1/12fri
障害の子 無人駅掃く 霧の朝
     (しょうがいのこ むじんえきはく きりのあさ)
        ※週末を除いて下りJRで通う人がいる。駅付近で
         会うだけだから、詳しいことは知らない。乗車時
         刻の20~30分も前に駅に着いて、誰もいない
         待合所の掃除をしている。

1/11thu 
その昔 図書館寒き 机の上
     (そのむかし としょかんさむき つくえのえ)
        ※いつも行く隣市の図書館は季節柄勉強する学生や
         生徒でいっぱい。館内暖房もばっちり。でも長いこと
         室内にいたら眠くなるのは必至。机や椅子も立派。
         パソコンも常備されている。

1/10wed
寒晴れや 浜の小店に 集まれり
     (かんばれや はまのこみせに あつまれり)
        ※寒中なのに異常なほど気温が高い。しかし風が強
         く、野外スケッチの会は中止。新年会のみの開催
         となった。ゆったりした昼食会で、この一年も良い
         集まりになることを予感させる。

今年の絵 抱負を問われ 新年会
     (ことしのえ ほうふをとわれ しんねんかい)
        ※不意に先生から絵の抱負をきかれた。70歳越え
         の弟子たちはどぎまぎ・・・、やっと「上手になりた
         い」「大きな絵に挑戦する」「外国にスケッチ旅行」
         等々・・・。「なんと素直な弟子たちよ」という表情で
         聞き入る先生。その先生も和服姿が可愛い。

1/8mon
松の内 カレンダー壁に そりかえり
     (まつのうち かれんだーかべに そりかえり)
        ※このあたりでは昨日に松飾りをしまった家が多い。
         関西から西では15日までが松の内というのが多
         いというが、地方によってマチマチとか。
          ついこの間まで職人の家ではゆっくり7日まで、
         時には10日まで仕事は休みというのが相場だっ
         たが。それもサラリーマン化して休みの日取りま
         で変わってしまった。

1/7sun
帽子飛ぶ 棄ててはいけぬ 冬の旅
     (ぼうしとぶ すててはいけぬ ふゆのたび)
        ※今朝は晴天だが風がめっぽう強い。フード付きに
         すればよかった。飛んだ帽子が転々と思わぬ方へ
         犬がそれを追いかけ引っ張る。そう、「冬の旅」を
         気取ってはいても、「・・・笠はとべども棄てて急ぎ
         ぬ」(菩提樹)というわけにはいかない。

七草の 欠けるを数え 粥啜る
     (ななくさの かけるをかぞえ かゆすする)
        ※強風で体感温度はきびしい。冷えた身体には足り
         ない粥でもすごくありがたい。

1/6sat
御代の春 あの痛恨事の なかりせば
     (みよのはる あのつうこんじの なかりせば)
        ※平成の世も一年と少し。東日本大震災の記憶があ
         まりにも大きく、未だに衝撃的だ。

天に向く 極楽鳥花の 寒に咲く
     (てんにむく ごくらくちょうかの かんにさく)
        ※夏の暑さに弱いといわれる。春と秋が開花時期。
         外で普通の鉢植えなのに、いつもより開花が遅く、
         11月~1月で元気に咲いている。昨日寒の入り。

1/5fri
人不足 早き初売りを 駆逐せり
     (ひとぶそく はやきはつうりを くちくせり)
        ※商魂行き過ぎと見えた正月商戦。待ったをかけた
         かに見えるのが人手不足とは。元日からの福袋、
         我さきにと群がるお客、服装はいつもと変わらぬ
         戦闘モード・・・いやです。

寒の入り 五輪見据えた 息白く
     (かんのいり ごりんみすえた いきしろく)
        ※当地木更津総合高の女子ソフトボール部の練習
         が始まった。全国制覇を成し遂げ、五輪選手を輩
         出した名門。まなじりが違います。

寒の入り 窓際の鯉が 浅間見る
     (かんのいり まどぎわのこいが あさまみる)
        ※友の故郷佐久市の光景が目に浮かぶ。道路沿
         いの堀に活発な鯉がいる。

1/4thu
床で待つ いつもの時刻 三が日
     (とこでまつ いつものじこく さんがにち)

晴れ上がる 大雪よそに 三が日
     (はれあがる おおゆきよそに さんがにち)

水仙の 丈伸ばしてや 三が日
     (すいせんの たけのばしてや さんがにち)
        ※今年の正月三が日三題
         上三句と並べなかった、もう一句がある。
          「三が日 三回寝れば 普通の日」
         (さんがにち さんかいねれば ふつうのひ)

         お粗末。これは過ぎ去った三が日を惜しんでいる
         のではなく、「早く来い来い普通の日」。普通の日
         礼賛の句です。毎日が日曜日。

1/3wed
すり鉢や 三日とろろの 朝仕事
     (すりばちや みっかとろろの あさしごと)
        ※東北(の一部)では正月三日の朝に「とろろ飯」
         を食べる。とろろ芋をその朝にすり鉢に摺り下ろ
         し、更にすりこぎ棒で延々とすり込む。大家族で
         全て大量だったから、この仕事の長かったことが
         忘れられない。「まだ?」「だめッ、まだまだ」
         これが終わらないと朝ごはんにありつけない。

         円谷幸吉は「父上様、母上様、三日とろろ美味し
         うございました。・・・幸吉はもう走れません。
         幸吉は父母上様の側で暮しとうございました」と
         遺書に記した。

青ペンで 去年の賀状を 恩師褒め
     (あおぺんで こぞのがじょうを おんしほめ)
        ※一年前に賀状に刷ったスケッチの絵を褒められた。
         学校時代に褒められれば、また別な道があったか
         なァ? 70歳過ぎてもうれしい。

長き夢 駅伝見ずに 寝正月
     (ながきゆめ えきでんみずに ねしょうがつ)

1/2tue
妻言うも 去年の服着て 初歩き
     (つまいうも こぞのふくきて はつあるき)

初日の出 べべ着た犬を 抱えおり
     (はつひので べべきたいぬを かかえおり)

酒肴なき テレビなき屠蘇や 今日ありて
     (さかななき てれびなきとそや きょうありて)
        ※静かな、いつもと変わらない一日。カマボコを少
         し食べ屠蘇をいただく。

1/1mon
戸のすきに 電車の音と 初明かり
     (とのすきに でんしゃのおとと はつあかり)
        ※「戸の隙を洩れ入る光・・・」、中原中也の「朝の
         歌」冒頭の一節。新年早々からパクリ?実はパ
         クりたくてウズウズしていた。こいつは春から縁
         起が良いようで・・・。
遊ぶ子の 路地に声聞く 子規の春
     (あそぶこの ろじにこえきく しきのはる)
        ※昨年正岡子規の明治34年の歳旦帳が発見さ
         れた。亡くなる前の年のものである。中に未発
         表の5句があったという。その中の一句、
           『暗きより元朝を騒く子供哉』
         これから子規の正月を思い描いた。
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