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ダクタク句集2017年(平成29年)9月 [ダクタク句集2017年9月]

9/21thu
彼岸まで もう一磨き 稲刈り機
     (ひがんまで もうひとみがき いねかりき)
        ※快晴の日、丹念に機械を磨いている。今年は会心
         の作柄ではなかったものの、そんなことは別にして
         一心に・・・。農家の仕事は明日も続く。来年も、そ
         のまた来年も。

9/20wed
メール来る 友の秀句や 秋日和
     (めーるくる とものしゅうくや あきびより)
        ※台風一過で秋日和。友人とは月に一二度メールの
         やり取りをしている。お互いに3句ほど直近の句を
         交換する。なかなか良い頻度で気に入っている。
         強風が吹き荒れた後のほっとした気持ちが感じ取
         れた。

9/18mon       
説教の ありがたみ知る 白髪かな
     (せっきょうの ありがたみしる しらがかな)
        ※今日敬老の日。年齢を重ねるほどに、
           「先生、先輩と呼べる人がいること」
           「教えを乞えること」
           「説教を貰えること」
         が何にも増して貴重でありがたく感じる。もそっと
         若い頃にそんな素直さがあったらなァ・・・とも思う。

9/17sun
平成の 空襲警報 夢砕く
     (へいせいの くうしゅうけいほう ゆめくだく)
        ※対処の仕方がない警報がアラートと称し、国民
         を驚かす。馴れてはいけない、異常な事態。

解散や Jアラートより 驚かし
     (かいさんや じぇいあらーとより おどろかし)
        ※ええッ、本当? 政略の匂い芬芬。

9/16sat
彼岸待つ 三色旗織る 曼珠沙華
     (ひがんまつ さんしょくきおる まんじゅしゃげ)
        ※今年の秋の彼岸入りは9月20日(水曜日)。
         九州上陸をうかがう台風18号が不気味ですが、
         どんな気候の年にも秋の彼岸に合わせて曼珠沙
         華が咲き揃いつつあります。彼岸花の別名通り、
         なんとも健気な感じ。最近白い花を見かけること
         が増え、黄色の花も・・・。赤、白、黄の三色旗。

9/15fri
行く夏や Tシャツ通す やせ我慢
     (ゆくなつや てぃしゃつとおす やせがまん)
        ※9月の残暑は例年より暑い、というのが予想だっ
         たが、台風も接近し、このまま秋に直行という気
         配だ。今朝は湿気も少なく、朝の散歩の時間は
         肌寒いほど。けれど・・・。

9/14thu
シニア増え 敬老祝いが 後ずさり
     (しにあふえ けいろういわいが あとずさり)
        ※団塊の世代のピーク、昭和22年生まれが今年
         70歳になる。当町内では敬老祝い(お菓子など)
         を従来の70歳からを77歳からに改めた。もう既
         に2度もらっているのに、次もらうにはこの先5年
         後となる。多分どこでもそうだろうなァ・・・としぶし
         ぶ?納得する。

健脚や コスモス街道 シニア行く
     (けんきゃくや こすもすかいどう しにあいく)
        ※「程好く鍛えられ、習慣化されていれば」シニア
         といえど、その辺の若間を軽く凌駕する。咲き初
         めのコスモスの横を、シニア軍団が行く。

9/11mon
通夜に行く 東京湾の 秋の風
     (つやにいく とうきょうわんの あきのかぜ)
        ※日曜日の好天の午後であったからアクアラインは
         渋滞がひどかった。横浜に近づいたところでネク
         タイを結んだ。

みまかって 2ミリほどの 黒髪が
     (みまかって にみりほどの くろかみが)
        ※従兄は長い間ガンを患っていた。治療のせいで白
         髪まじりの頭部は殆ど髪がなくなっていたのだが、
         息をひきとってから黒い髪がわずかに出てきたと
         いう。やすらかな顔だった。

9/10sun
やや不作 名うての彼の 田んぼでも
     (ややふさく なうてのかれの たんぼでも)
        ※当地はコシヒカリが主流で、しかも収穫が早い。
         もう殆どの田んぼで稲刈りは終了している。今年
         は肝心の8月の日照が極端に少なく、出来はイマ
         イチとか。

9/9sat
遅き実を 黙って待ちし 糸瓜かな
     (おそきみを だまってまちし へちまかな)
        ※6月の畑に棚を作ったが、他のツル物が次々と実
         をつけ収穫を迎えたのに、糸瓜は葉っぱと多くの
         花をつけるが、実の成長は遅々としていた。
         子規が日夜眺めた庭に、夏はヘチマが実をつけた。
         彼は成長を喜び、ヘチマ水を飲んだとか。同じヘチ
         マでも万分の一の詩心さえないのが哀しい。

9/8fri
兄弟は 銀輪の轡 並べ行く
     (きょうだいは ぎんりんのくつわ ならべゆく)
        ※毎朝出勤時に最寄りの駅まで、自転車の兄弟が
         行く。堤の未舗装の道でよく出会う。話に夢中の
         時もある。一緒の職場なのかな? どうかな?

9/7thu
縁日の 太鼓くぐもる 霧の奥
     (えんにちの たいこくぐもる きりのおく)
        ※近くの地域の縁日、朝から濃霧だ。村の鎮守様と
         いう形容がぴったりの、神社がある山の方角から
         太鼓の音が聞こえる。出かけてみようか。

ハッピ着た 男が笑う 別な顔
     (はっぴきた おとこがわらう べつなかお)
        ※法被を着て、一杯入った赤い顔の男がこちらを見
         て会釈した。アレッ?と一瞬思ったが、時々朝に挨
         拶する人と思いついた。あの真面目そうな彼が・・・。

9/6wed
梅雨に晴れ 開けて晴れなし 今朝の秋
     (つゆにはれ  あけてはれなし けさのあき)
        ※今朝の秋2題
         中期長期の天気予報は本当に難しいことを、今年
         の夏の気候は教えてくれた。大災害が各地で頻発
         しているが、コメなど作物への影響は広く、じわー
         っと拡大しているみたい。
         9月の残暑は高めという予想だったが、今週の涼
         しさは記録的だ。もう寒い。

畑々に 若手はおらず 今朝の秋
     (はたばたに わかてはおらず けさのあき)
        ※農家の畑も趣味の畑にも若い人は本当にいない。

9/4mon
核の闇 迫る一日を 姫照らし
     (かくのやみ せまるひとひを ひめてらし)
        ※ミサイル馴れしていても大型規模の核実験となる
         と心新たな戦慄が・・・。眞子さま婚約記念会見は
         全国に微笑みを送った。

9/3sun
消防の 窓に男が シャツを干す
     (しょうぼうの まどにおとこが しゃつをほす)
        ※市消防署の出張所が近くにある。周囲は住宅団地
         と田んぼだが、新鋭のはしご車が常駐している。
         当直の若い消防士達が訓練と暮らしの中で、火災
         発生時に備え待機している。表の頼もしい表情と
         裏側南向きの暮らしの表情の対比がいい。

9/2sat
歳旦帳 三十路の翁の 句が五つ
     (さいたんちょう みそじのおきなの くがいつつ)
        ※子規の研究には有名無名実に多くの人が携わって
         いる。亡くなる前年の歳旦帳が発見されたとか。そこ
         には自画像や年賀の来訪者の氏名、話題、未発表
         の句などが自筆で書かれているらしい。
         5句のうちの一つ、
           暗きより 元朝を騒ぐ 子供哉
         今年の「糸瓜忌 9/19」は例年より賑やかになる。

9/1fri
防災の 話あるとて 萩の家
     (ぼうさいの はなしあるとて はぎのいえ)
        ※町内の各班ごとに集合して、防災の学習をすると
         か。教材はなにかと問えば、漬物やらお菓子の持
         ち寄りと言う。ははーん、食料の備蓄の訓練かな?

秋の風 蝉心配で 寝もやらず
     (あきのかぜ せみしんぱいで ねもやらず)

秋風に 商売たたむ 蚊もありて
     (あきかぜに しょうばいたたむ かもありて)
        ※一昨日からの気温の急低下は激しく、今日は10
         月中下旬の平均気温とか。
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ダクタク句集2017年(平成29年)8月 [ダクタク句集2017年8月]

8/31thu
病院の 裏手のヤギの 眼が強し
     (びょういんの うらてのやぎの めがつよし)
        ※草を食むヤギに我が家の犬が尻尾を振って近づく。
         痩せてはいても大柄のヤギが悠然と振り向く。犬は
         この一瞬でたじろぐ。おとなしい、やさしい・・・という
         ヤギだが、目と目線は意外と厳しい。

夫婦して テキサスで知る 天地かな
     (ふうふして てきさすでしる てんちかな)
        ※世の中には取引のように相対して始末できないこ
         とがいっぱいある。正義を唱えても、口を極めても、
         多数を募っても、恫喝しても、なんにもならないこと
         が。地球温暖化、異常気象だってそうだ。

8/30wed
甲斐下部 湯に入り絵を描く 友があり    
     (かいしもべ ゆにいりえをかく ともがあり)
        ※同じ教室の友人から長逗留で時々絵を描いていま
         すというメールが届く。何とも優雅で羨ましい。下界
         は今日も暑い。タオルで頭部をおおい、てっぺんを
         水で濡らす。額の部分を折り返して、そこに氷を2
         個入れる。酷暑の部屋の中はいるだけで頭がボー
         ッとなってしまうが、これでスッキリする。門外不出
         の消夏法である。エアコンも不要で、寝転がって読
         書をする・・・。私の夏の風物詩。
         温泉もいいが、まんざら負け惜しみでもない。ただ
         見た目は良くない。優雅とは言えない。

8/29tue
夜店たつ カーバイトの匂い 浴衣かな
     (よみせたつ かーばいとのにおい ゆかたかな)
        ※煌々と明るい夜店が当世流だが、その昔にはカ
         ーバイトの燃える薄明かりが縁日の照明だった。
         その頃か、もっと昔の縁日には夜店に並んで、傷
         痍軍人がアコーディオンを奏でる姿があった。手
         足を失った人が通りを行く人々にお金を入れてく
         れと白い箱を差し出す姿が・・・。ミサイルが北海
         道の上空を飛来し、危機が一段と増したという朝
         の、8月の回想。

8/27sun
秋来ぬと 沙矢香の弦の 響きかな
     (あききぬと さやかのげんの ひびきかな)
        ※庄司紗矢香の比較的新しいYouTube。ヴィバ
         ルディ「四季」のアレンジ版というのも、室内楽
         団を彼女がリードしての演奏というのも面白い。

         YouTube Sayaka Shoji & Polish Chamber Orchestra

         これをアップロードした人のサイト
            「紗矢香」の洪水!! 演奏とインタービュー

8/26sat
簪に 見入る鏡や 夏の午後
     (かんざしに みいるかがみや なつのごご)
        ※このところクレオメの花に見入っている。8/14の
         句は名前を花魁草(おいらんそう)と誤解したま
         まの句で、
         「盆の入り 夕に紅さす 花魁草」
           (ぼんのいり ゆうにべにさす おいらんそう)          
         とした。そのせいで、あの花と「きれいどころ」の
         繋がりから離れられない。お座敷を控えた午後、
         恋しい人に見せる赤い簪をじっと見つめる・・・。

クレオメの 化粧ゆかしや 夏の宵
     (くれおめの けしょうゆかしや なつのよい)
        ※クレオメ(別名)風蝶草の写真
           午前9時                    午後5時
白360-5.jpegクレオメ9時.jpgクレオメ17時.JPG

お座敷へ 路地にさやかな 風蝶草
     (おざしきへ ろじにさやかな ふうちょうそう)

8/25fri
もうちょいで 全国スターの 仲間入り
     (もうちょいで ぜんこくすたーの なかまいり)
        ※昨日の当地は35.5度の猛暑日。午前中には全
         国版のニュースで報道された。しかし一日最高気
         温では選外。館林(群馬)、熊谷(埼玉)、甲府(山
         梨)、多治見(岐阜)、名古屋(愛知)などの全国ス
         ターには遠く及ばなかった。千葉県内でも茂原、牛
         久など上には上がいる。
         まあ明日があるさ・・・。

8/24thu
行く夏や 疲れしムクゲの 花尽きて
     (ゆくなつや つかれしむくげの はなつきて)
        ※7月から2ヶ月近く毎日多くの花をつけてくれた。
         いつも8月終わりで一旦花を休み、9月に再び暫
         くの間開花する。昨日は処暑、とんでもない暑さ
         になった。自然界のこうした植物は変幻きわまり
         ない気候の影響を受けるのだろうが、いつもマイ
         ルドで安心のサイクルを我々に与えてくれる。

8/23wed
ヘルメット 健気に生きる 薄毛かな
     (へるめっと けなげにいきる うすげかな)
        ※近くでNTTの工事をしている。今日は真夏日必至
         の暑さである。若いけれども、髪の毛は当方並み
         の人が高所作業中だ。

8/22tue
夏惑い 待たず窓辺の 白むのを
     (なつまどい またずまどべの しらむのを)
        ※朝方、真っ暗なうちに目が覚めると、パタッと目
         が冴えてしまって眠れないことが多い。あせる必
         要もない・・・深夜の惑いを楽しもう。朝が来るま
         で。空が白むまでには時間がたっぷりある。

これもまあ 昼夜逆転 親に似て
     (これもまあ ちゅうやぎゃくてん おやににて)
        ※生前の父親は睡眠薬の常用が高じて、70歳代
         の一時期睡眠が全くおかしくなった。昼夜逆転は
         結局一日中の体調不良となった。親に似てとも思
         うが、幸い息子の方は一過性でかつ軽度だ。
         なにせ・・・犬が待ってる。犬を飼うということは若
         い頃なら別だが、今は様々な意味で大きな物理
         的な制約を受ける。

8/20sun
夏の朝 犬吠えるまで なにもせず
     (なつのあさ いぬほえるまで なにもせず)
        ※昨夜の関東地方の雷と豪雨、当地も激しかった。
         すっかり止むまで夕方の散歩を順延していたら、
         夜の9時過ぎになった。
         不安定な天気は今日も続くらしいが、今朝はたっ
         ぷり朝寝と洒落込む。犬とのルーティンから解放
         される、滅多にない幸せ・・・。今朝も涼しい。

8/19sat
首の裏 理由もなく痒い 夏の夜
     (くびのうら わけもなくかゆい なつのよる)
        ※初めは虫刺されを疑った。まさかダニ? 二三日
         たっても続く。猛烈に痒くなることも。しかし場所が
         首の後ろだけなのが不思議。そしてボツボツが出
         来、大きくなる。一週間たってとうとう皮膚科に行
         った。
         虫なんかではなく、髪の毛や襟の擦れ、汗かきな
         どが直接の原因だという。普段は大丈夫でも寝不
         足や体力減退が抗体不足につながり発症する、と
         も。副腎皮質ホルモンのステロイド系塗り薬で様子
         を見ることになった。
         あの原因不明の頑固な痒みが・・・なんのことはな
         い、薬1日で90%の症状が消えた。3日で完治。

8/18fri
月見草 冷夏の末に 日差しあり
     (つきみそう れいかのすえに ひざしあり)

鶏頭や 塀を越えるは 九月より 
     (けいとうや へいをこえるは くがつより)
        ※当地は今日十何日かぶりに太陽がまともな顔を
         見せた。頭が多少ボーッとしようが、やっぱり夏は
         この方が良い。

8/17thu
稲刈りや 盆明けの目は 引き締まり
     (いねかりや ぼんあけのめは ひきしまり)
        ※当地のコシヒカリの刈り入れは例年盆明けすぐ。
         しかし今年は8月に入って日照が著しく不足して、
         例年の半分以下とか。肝心の品質に影響する。
         稲の生育状況と今後の天気予報の両にらみで、
         緊張が続く。

8/16wed
夏暑く 国一色の 時ありて
     (なつあつく くにいっしょくの ときありて)
        ※国民が一つの方向に染まる。異論を排除し、一糸
         乱れぬ熱さに浮かれる。一党独裁、監視社会、我
         慢強制、精神主義、大政翼賛・・・そうした国の末
         路は? 
         一国がことあるごとに二つに分断されるのも困る。
         こちらは末路に到達しない危険性があるから。

8/15tue
墓地を掃く 少女なりけり 盆の朝
     (ぼちをはく しょうじょなりけり ぼんのあさ)
        ※早朝墓参の人はまだ殆どいない。静寂。墓地の
         通路を掃除していたのは、いつも見かける寺の人
         ではなく、作業の服装を整えた若い女性だった。

8/14mon
盆の入り 夕に紅さす 花魁草
     (ぼんのいり ゆうにべにさす おいらんそう)
        ※ピンクの可憐な花々にかんざしのような細いツル
         を伸ばした花魁草は、夕方になると蕾が真っ赤に
         見えて、色合いが増す。
         故人をしのぶ迎え日の気持ちは、恋しい人を待っ
         て紅をさす花魁の切ない思いに通じるものがある
         ・・・。
         (実は実は花魁草というのは別の花で、長い間勘
          違いしていた。今日句にした花は「クレオメ」が
          本名らしい。別名「風蝶草」、「酔蝶花」とか)

8/13sun
迎え火は 焚かないけれど 門で待つ
     (むかえびは たかないけれど もんでまつ)
        ※昨日受け取った電報に返電した。
         今日13日は月遅れのお盆の盆入り(迎え日)。

チッキ便 手ぶら嬉しや 盆帰郷
     (ちっきびん てぶらうれしや ぼんききょう)
        ※かなり前、在来線で帰郷していた頃の回想。
         国鉄で切符を見せると小荷物を低料金で預けるこ
         とが出来た。家までの託送にするか、到着駅の窓
         口で受け取る。今なら宅急便。

故郷にはあらねど 関を越えてより
     (こきょうにはあらねど せきをこえてより)
        ※上野~会津若松間は当時の準急とかで5時間ほ
         どかかった。那須連山を左手に見て県境を越えて
         白河に到着すると、もう故郷に帰ってきたという感
         じがしたものだった。

8/12sat
新盆で 上に居残るは 嫌と言う
     (にいぼんで うえにいのこるは いやという) 
        ※この春に死んだ弟は家庭を持たなかった。お盆で
         どこに帰ったらいいのか? 問い合わせの電報が
         来た。

8/11fri
制覇の夢 魔の九回に 潰え去り
     (せいはのゆめ まのきゅうかいに ついえさり)
        ※団地の一角にある木更津総合高が昨年に続き、
         甲子園に出場。昨年以上の快進撃を期待した。大
         量リードの余裕の顔が次第に引きつってきた。 そ
         れから・・・。

8/10thu
誉めそやせ 説教と小言は 今や死語
     (ほめそやせ せっきょうとこごとは いまやしご)
        ※大卒就職市場は堅調が続く。一方で大卒就職者の
         うち、一年以内の退職組は30%近くを占めるとか。
         自分の道に向かって目先の修正も臆せずに、という
         のか? それとも社会人なりたて期のインパクトにさ
         え耐え切れないのか? いずれにしても想像力の欠
         如・・・。

8/9wed
長崎の空 絶対悪という響き
      (ながさきのそら ぜったいあくというひびき)
        ※今日9日は長崎原爆の日。

8/8tue
夏野菜 この新鮮さを 描き切る
     (なつやさい このしんせんさを えがききる)
        ※水彩画の会の例会があり、担当であったので、我
         が家の夏野菜を画材に選び持参した。野菜は自慢
         できるが、描くほうは・・・? でも頑張る。

夏野菜 食べるほどには 味わえず
     (なつやさい たべるほどには あじわえず)
        ※意気込みほどには・・・。

新聞で くるむ野菜の 昭和かな
     (しんぶんで くるむやさいの しょうわかな)
        ※今季の畑で自慢の作は「小玉スイカ」。これを新
         聞紙でくるむ。設定も新聞紙の上にズッキーニ、
         トウモロコシ、ゴーヤ、ナス、トマトを配し、傍らに
         麦わら帽子を添えた。
         野趣あふれる昭和の畑のイメージ。

8/7mon
房総で 半世紀続く 炭坑節
     (ぼうそうで はんせいきつづく たんこうぶし)
        ※昭和40年代に製鉄会社が君津市に進出、操業開
         始。当時、北九州市等から多くの社員、家族、関連
         会社関係者が大挙して移住してきた。それからザッ
         と50年近く、木更津市や君津市の各町内の盆踊り
         大会では今でも「炭坑節」が主役の一つである。景
         気の良い、この歌と踊りが移住者の望郷の思いを
         慰めてくれた。

盆踊り 帰りはスイカの 賞品と
     (ぼんおどり かえりはすいかの しょうひんと)
        ※優秀な踊り手に与えられる賞品? いや、そうで
         はない。盆踊り大会の今時の売りは「抽選会」で
         ある。これがあるから、年寄りも若者も集まる。
         長らくクジ運に恵まれなかったが、今年は二等賞
         のスイカが当たった。

8/6sun
原爆忌 朝一番の 草むしり
     (げんばくき あさいちばんの けさむしり)
        ※暑さがもどってきて、今日の広島原爆記念日。朝の
         うち日陰で庭仕事をする。家の中から記念式典を伝
         えるラジオの音が・・・。

8/5sat
犬の尾が 近道選び 日陰行く
     (いぬのおが ちかみちえらび ひかげいく)
        ※関東地方南部は雨の降らぬ梅雨が明けて、今度は
         連日涼しい日の連続。しかし今日あたりから真夏の
         日差しが戻ってくる。高原の涼しさに馴れた身には、
         少しの暑さがこたえる。

8/4fri
小気味よく 聖子はやはり カンナ花
     (こきみよく せいこはやはり かんなばな)
        ※安倍首相が人心一新での再スタートを図った改造
         内閣。深く頭を垂れ謝罪した心を国民はどう感じた
         か? 野田聖子は赤いカンナの花、かなり昔から
         買っている。

太郎行く 発信期待で しゃべり過ぎ
     (たろういく はっしんきたいで しゃべりすぎ)
        ※まだタロウクンという感じ。大向うを意識せず、もの
         を考える政治家になれれば・・・。

大臣に はずれ天下の 秋を知る
     (だいじんに はずれてんかの あきをしる)
        ※入閣待望組は多かったが、経験者優先の安定志
         向組閣となったから、はずれ組は肩を落としている。
         もともと順番で登用されるはずもない現代である。
         もうすぐ立秋。

8/2wed
イタリアの 食卓つねに 白き布
     (いたりあの しょくたくつねに しろきぬの)
        ※母親を大切にする。一家揃っての食事を大切にす
         る。食卓の白いテーブルカバーを毎回セットする。
         面倒くさがって、つい疎かにしがちな我々日本人。
         その疎かが習慣になってしまっている。
         「イタリア小さな村の物語」(BS日テレ・東芝提供)
         を見てて、そう思う。イタリア、もっと好きになる。
         いい番組だねェ。東芝意外と大丈夫かも。

8/1tue
起きがけの 景色ふらつく 夏の窓
     (おきがけの けしきふらつく なつのまど)
        ※おかげさまで健康な日々を過ごしているが、体調
         が良くないこともある。今朝のめまいは滅多にない
         ことなのでびっくりした。「あれー?・・・なんだろう、
         これ」と思った。すぐに止んだが、少し心配になる。
         体力? 毎朝+2時間のサマータイムを始めてから
         半月。その分は主に睡眠時間を削っているから、
         「やや不調」の自覚があった・・・。

2017年(平成29年)8月 自選10句 [ダクタク句集 月間大賞]

cup3-60.jpg審査中です(自選)
   8月のダクタク句の中から、「自選10句」と「次点」です。

8/31thu
病院の 裏手のヤギの 眼が強し
     (びょういんの うらてのやぎの めがつよし)
        ※草を食むヤギに我が家の犬が尻尾を振って近づく。
         痩せてはいても大柄のヤギが悠然と振り向く。犬は
         この一瞬でたじろぐ。おとなしい、やさしい・・・という
         ヤギだが、目と目線は意外と厳しい。

夫婦して テキサスで知る 天地かな
     (ふうふして てきさすでしる てんちかな)
        ※世の中には取引のように相対して始末できないこ
         とがいっぱいある。正義を唱えても、口を極めても、
         多数を募っても、恫喝しても、なんにもならないこと
         が。地球温暖化、異常気象だってそうだ。

8/30wed
甲斐下部 湯に入り絵を描く 友があり    
     (かいしもべ ゆにいりえをかく ともがあり)
        ※同じ教室の友人から長逗留で時々絵を描いていま
         すというメールが届く。何とも優雅で羨ましい。下界
         は今日も暑い。タオルで頭部をおおい、てっぺんを
         水で濡らす。額の部分を折り返して、そこに氷を2
         個入れる。酷暑の部屋の中はいるだけで頭がボー
         ッとなってしまうが、これでスッキリする。門外不出
         の消夏法である。エアコンも不要で、寝転がって読
         書をする・・・。私の夏の風物詩。
         温泉もいいが、まんざら負け惜しみでもない。ただ
         見た目は良くない。優雅とは言えない。

8/29tue
夜店たつ カーバイトの匂い 浴衣かな
     (よみせたつ かーばいとのにおい ゆかたかな)
        ※煌々と明るい夜店が当世流だが、その昔にはカ
         ーバイトの燃える薄明かりが縁日の照明だった。
         その頃か、もっと昔の縁日には夜店に並んで、傷
         痍軍人がアコーディオンを奏でる姿があった。手
         足を失った人が通りを行く人々にお金を入れてく
         れと白い箱を差し出す姿が・・・。ミサイルが北海
         道の上空を飛来し、危機が一段と増したという朝
         の、8月の回想。

8/27sun
秋来ぬと 沙矢香の弦の 響きかな
     (あききぬと さやかのげんの ひびきかな)
        ※庄司紗矢香の比較的新しいYouTube。ヴィバ
         ルディ「四季」のアレンジ版というのも、室内楽
         団を彼女がリードしての演奏というのも面白い。

         YouTube Sayaka Shoji & Polish Chamber Orchestra

         これをアップロードした人のサイト
            「紗矢香」の洪水!! 演奏とインタービュー

8/26sat
簪に 見入る鏡や 夏の午後
     (かんざしに みいるかがみや なつのごご)
        ※このところクレオメの花に見入っている。8/14の
         句は名前を花魁草(おいらんそう)と誤解したま
         まの句で、
         「盆の入り 夕に紅さす 花魁草」
           (ぼんのいり ゆうにべにさす おいらんそう)          
         とした。そのせいで、あの花と「きれいどころ」の
         繋がりから離れられない。お座敷を控えた午後、
         恋しい人に見せる赤い簪をじっと見つめる・・・。

クレオメの 化粧ゆかしや 夏の宵
     (くれおめの けしょうゆかしや なつのよい)
        ※クレオメ(別名)風蝶草の写真
           午前9時                    午後5時
白360-5.jpegクレオメ9時.jpgクレオメ17時.JPG

お座敷へ 路地にさやかな 風蝶草
     (おざしきへ ろじにさやかな ふうちょうそう)

8/25fri
もうちょいで 全国スターの 仲間入り
     (もうちょいで ぜんこくすたーの なかまいり)
        ※昨日の当地は35.5度の猛暑日。午前中には全
         国版のニュースで報道された。しかし一日最高気
         温では選外。館林(群馬)、熊谷(埼玉)、甲府(山
         梨)、多治見(岐阜)、名古屋(愛知)などの全国ス
         ターには遠く及ばなかった。千葉県内でも茂原、牛
         久など上には上がいる。
         まあ明日があるさ・・・。

8/24thu
行く夏や 疲れしムクゲの 花尽きて
     (ゆくなつや つかれしむくげの はなつきて)
        ※7月から2ヶ月近く毎日多くの花をつけてくれた。
         いつも8月終わりで一旦花を休み、9月に再び暫
         くの間開花する。昨日は処暑、とんでもない暑さ
         になった。自然界のこうした植物は変幻きわまり
         ない気候の影響を受けるのだろうが、いつもマイ
         ルドで安心のサイクルを我々に与えてくれる。

8/23wed
ヘルメット 健気に生きる 薄毛かな
     (へるめっと けなげにいきる うすげかな)
        ※近くでNTTの工事をしている。今日は真夏日必至
         の暑さである。若いけれども、髪の毛は当方並み
         の人が高所作業中だ。

8/22tue
夏惑い 待たず窓辺の 白むのを
     (なつまどい またずまどべの しらむのを)
        ※朝方、真っ暗なうちに目が覚めると、パタッと目
         が冴えてしまって眠れないことが多い。あせる必
         要もない・・・深夜の惑いを楽しもう。朝が来るま
         で。空が白むまでには時間がたっぷりある。

これもまあ 昼夜逆転 親に似て
     (これもまあ ちゅうやぎゃくてん おやににて)
        ※生前の父親は睡眠薬の常用が高じて、70歳代
         の一時期睡眠が全くおかしくなった。昼夜逆転は
         結局一日中の体調不良となった。親に似てとも思
         うが、幸い息子の方は一過性でかつ軽度だ。
         なにせ・・・犬が待ってる。犬を飼うということは若
         い頃なら別だが、今は様々な意味で大きな物理
         的な制約を受ける。

8/20sun
夏の朝 犬吠えるまで なにもせず
     (なつのあさ いぬほえるまで なにもせず)
        ※昨夜の関東地方の雷と豪雨、当地も激しかった。
         すっかり止むまで夕方の散歩を順延していたら、
         夜の9時過ぎになった。
         不安定な天気は今日も続くらしいが、今朝はたっ
         ぷり朝寝と洒落込む。犬とのルーティンから解放
         される、滅多にない幸せ・・・。今朝も涼しい。

8/19sat
首の裏 理由もなく痒い 夏の夜
     (くびのうら わけもなくかゆい なつのよる)
        ※初めは虫刺されを疑った。まさかダニ? 二三日
         たっても続く。猛烈に痒くなることも。しかし場所が
         首の後ろだけなのが不思議。そしてボツボツが出
         来、大きくなる。一週間たってとうとう皮膚科に行
         った。
         虫なんかではなく、髪の毛や襟の擦れ、汗かきな
         どが直接の原因だという。普段は大丈夫でも寝不
         足や体力減退が抗体不足につながり発症する、と
         も。副腎皮質ホルモンのステロイド系塗り薬で様子
         を見ることになった。
         あの原因不明の頑固な痒みが・・・なんのことはな
         い、薬1日で90%の症状が消えた。3日で完治。

8/18fri
月見草 冷夏の末に 日差しあり
     (つきみそう れいかのすえに ひざしあり)

鶏頭や 塀を越えるは 九月より 
     (けいとうや へいをこえるは くがつより)
        ※当地は今日十何日かぶりに太陽がまともな顔を
         見せた。頭が多少ボーッとしようが、やっぱり夏は
         この方が良い。

8/17thu
稲刈りや 盆明けの目は 引き締まり
     (いねかりや ぼんあけのめは ひきしまり)
        ※当地のコシヒカリの刈り入れは例年盆明けすぐ。
         しかし今年は8月に入って日照が著しく不足して、
         例年の半分以下とか。肝心の品質に影響する。
         稲の生育状況と今後の天気予報の両にらみで、
         緊張が続く。

8/16wed
夏暑く 国一色の 時ありて
     (なつあつく くにいっしょくの ときありて)
        ※国民が一つの方向に染まる。異論を排除し、一糸
         乱れぬ熱さに浮かれる。一党独裁、監視社会、我
         慢強制、精神主義、大政翼賛・・・そうした国の末
         路は? 
         一国がことあるごとに二つに分断されるのも困る。
         こちらは末路に到達しない危険性があるから。

8/15tue
墓地を掃く 少女なりけり 盆の朝
     (ぼちをはく しょうじょなりけり ぼんのあさ)
        ※早朝墓参の人はまだ殆どいない。静寂。墓地の
         通路を掃除していたのは、いつも見かける寺の人
         ではなく、作業の服装を整えた若い女性だった。

8/14mon
盆の入り 夕に紅さす 花魁草
     (ぼんのいり ゆうにべにさす おいらんそう)
        ※ピンクの可憐な花々にかんざしのような細いツル
         を伸ばした花魁草は、夕方になると蕾が真っ赤に
         見えて、色合いが増す。
         故人をしのぶ迎え日の気持ちは、恋しい人を待っ
         て紅をさす花魁の切ない思いに通じるものがある
         ・・・。
         (実は実は花魁草というのは別の花で、長い間勘
          違いしていた。今日句にした花は「クレオメ」が
          本名らしい。別名「風蝶草」、「酔蝶花」とか)

8/13sun
迎え火は 焚かないけれど 門で待つ
     (むかえびは たかないけれど もんでまつ)
        ※昨日受け取った電報に返電した。
         今日13日は月遅れのお盆の盆入り(迎え日)。

チッキ便 手ぶら嬉しや 盆帰郷
     (ちっきびん てぶらうれしや ぼんききょう)
        ※かなり前、在来線で帰郷していた頃の回想。
         国鉄で切符を見せると小荷物を低料金で預けるこ
         とが出来た。家までの託送にするか、到着駅の窓
         口で受け取る。今なら宅急便。

故郷にはあらねど 関を越えてより
     (こきょうにはあらねど せきをこえてより)
        ※上野~会津若松間は当時の準急とかで5時間ほ
         どかかった。那須連山を左手に見て県境を越えて
         白河に到着すると、もう故郷に帰ってきたという感
         じがしたものだった。

8/12sat
新盆で 上に居残るは 嫌と言う
     (にいぼんで うえにいのこるは いやという) 
        ※この春に死んだ弟は家庭を持たなかった。お盆で
         どこに帰ったらいいのか? 問い合わせの電報が
         来た。

8/11fri
制覇の夢 魔の九回に 潰え去り
     (せいはのゆめ まのきゅうかいに ついえさり)
        ※団地の一角にある木更津総合高が昨年に続き、
         甲子園に出場。昨年以上の快進撃を期待した。大
         量リードの余裕の顔が次第に引きつってきた。 そ
         れから・・・。

8/10thu
誉めそやせ 説教と小言は 今や死語
     (ほめそやせ せっきょうとこごとは いまやしご)
        ※大卒就職市場は堅調が続く。一方で大卒就職者の
         うち、一年以内の退職組は30%近くを占めるとか。
         自分の道に向かって目先の修正も臆せずに、という
         のか? それとも社会人なりたて期のインパクトにさ
         え耐え切れないのか? いずれにしても想像力の欠
         如・・・。

8/9wed
長崎の空 絶対悪という響き
      (ながさきのそら ぜったいあくというひびき)
        ※今日9日は長崎原爆の日。

8/8tue
夏野菜 この新鮮さを 描き切る
     (なつやさい このしんせんさを えがききる)
        ※水彩画の会の例会があり、担当であったので、我
         が家の夏野菜を画材に選び持参した。野菜は自慢
         できるが、描くほうは・・・? でも頑張る。

夏野菜 食べるほどには 味わえず
     (なつやさい たべるほどには あじわえず)
        ※意気込みほどには・・・。

新聞で くるむ野菜の 昭和かな
     (しんぶんで くるむやさいの しょうわかな)
        ※今季の畑で自慢の作は「小玉スイカ」。これを新
         聞紙でくるむ。設定も新聞紙の上にズッキーニ、
         トウモロコシ、ゴーヤ、ナス、トマトを配し、傍らに
         麦わら帽子を添えた。
         野趣あふれる昭和の畑のイメージ。

8/7mon
房総で 半世紀続く 炭坑節
     (ぼうそうで はんせいきつづく たんこうぶし)
        ※昭和40年代に製鉄会社が君津市に進出、操業開
         始。当時、北九州市等から多くの社員、家族、関連
         会社関係者が大挙して移住してきた。それからザッ
         と50年近く、木更津市や君津市の各町内の盆踊り
         大会では今でも「炭坑節」が主役の一つである。景
         気の良い、この歌と踊りが移住者の望郷の思いを
         慰めてくれた。

盆踊り 帰りはスイカの 賞品と
     (ぼんおどり かえりはすいかの しょうひんと)
        ※優秀な踊り手に与えられる賞品? いや、そうで
         はない。盆踊り大会の今時の売りは「抽選会」で
         ある。これがあるから、年寄りも若者も集まる。
         長らくクジ運に恵まれなかったが、今年は二等賞
         のスイカが当たった。

8/6sun
原爆忌 朝一番の 草むしり
     (げんばくき あさいちばんの けさむしり)
        ※暑さがもどってきて、今日の広島原爆記念日。朝の
         うち日陰で庭仕事をする。家の中から記念式典を伝
         えるラジオの音が・・・。

8/5sat
犬の尾が 近道選び 日陰行く
     (いぬのおが ちかみちえらび ひかげいく)
        ※関東地方南部は雨の降らぬ梅雨が明けて、今度は
         連日涼しい日の連続。しかし今日あたりから真夏の
         日差しが戻ってくる。高原の涼しさに馴れた身には、
         少しの暑さがこたえる。

8/4fri
小気味よく 聖子はやはり カンナ花
     (こきみよく せいこはやはり かんなばな)
        ※安倍首相が人心一新での再スタートを図った改造
         内閣。深く頭を垂れ謝罪した心を国民はどう感じた
         か? 野田聖子は赤いカンナの花、かなり昔から
         買っている。

太郎行く 発信期待で しゃべり過ぎ
     (たろういく はっしんきたいで しゃべりすぎ)
        ※まだタロウクンという感じ。大向うを意識せず、もの
         を考える政治家になれれば・・・。

大臣に はずれ天下の 秋を知る
     (だいじんに はずれてんかの あきをしる)
        ※入閣待望組は多かったが、経験者優先の安定志
         向組閣となったから、はずれ組は肩を落としている。
         もともと順番で登用されるはずもない現代である。
         もうすぐ立秋。

8/2wed
イタリアの 食卓つねに 白き布
     (いたりあの しょくたくつねに しろきぬの)
        ※母親を大切にする。一家揃っての食事を大切にす
         る。食卓の白いテーブルカバーを毎回セットする。
         面倒くさがって、つい疎かにしがちな我々日本人。
         その疎かが習慣になってしまっている。
         「イタリア小さな村の物語」(BS日テレ・東芝提供)
         を見てて、そう思う。イタリア、もっと好きになる。
         いい番組だねェ。東芝意外と大丈夫かも。

8/1tue
起きがけの 景色ふらつく 夏の窓
     (おきがけの けしきふらつく なつのまど)
        ※おかげさまで健康な日々を過ごしているが、体調
         が良くないこともある。今朝のめまいは滅多にない
         ことなのでびっくりした。「あれー?・・・なんだろう、
         これ」と思った。すぐに止んだが、少し心配になる。
         体力? 毎朝+2時間のサマータイムを始めてから
         半月。その分は主に睡眠時間を削っているから、
         「やや不調」の自覚があった・・・。

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仙人への返信 2017.8.28 [早大ラグビー部御意見番]

仙人様へ 
     「早稲田、夢もちぼうも・・・」

居士.png 仙人様、うたた寝後の寝ぼけ眼が「かっ
 と」見開きました。「早稲田のラグビーが
 どうしたって? あーぁ!」

 昔私がよく口にした「野球は高校野球、
 ラグビーは早稲田、サッカーはブラジ
 ル」は今ではすっかりセピア色になっ
 てしまいました。唯一「野球は高校野
 球」だけが今なお色あせることなし。

『打高投低』と評された今年の甲子園は、広陵の中村が素晴らしい打
撃力を披露。『清宮が出場しない甲子園なんて!』とすっかり興ざめ
していた私は、中村の活躍に「高校野球はまだまだ健在」と私のかつ
ての評価に自信を覚えた次第。

野球に比べ「サッカーはブラジル!」は「今では、何を評価してそう
褒め称えているのか理解しがたい」キャッチコピーに堕しました。

しかもそれに加えて、仙人さんの「早稲田よ目を覚ませ!」の早稲田
の『強さぶり』に、私はすっかり拍子抜けしてしまって、まったく言葉が
出ません。

早稲田は、帝京、東海に大量の得点を許したことには驚かないが、
帝京には得点0、東海には1トライのみ・・・何だこりゃ、何をやって
んだ!と怒り心頭です。「早稲田は落ちるとこまで落ちないと這い上
がれないのかも」と少しは期待を残して思っていましたが、こうも簡
単に落ちてしまっては、「これじゃ、もう這い上がれないのでは?」
と夢もちぼうもなくなりそうです。

早稲田が帝京と東海にほとんど「ぜろ敗」したことは、他の大学に大
いなる希望を与えたことでしょう。早稲田は全く怖くない! 最初か
ら早稲田を飲んでかかれ!積年の恥を一気に返すチャンスだ!と
他大学の監督やコーチが大声で部員を叱咤激励する声が聞こえる
ようです。

早稲田は負け癖がつかないうちに、何とか中位くらいまでは順位を
取り戻さないといけない。こんなひどい成績じゃ、優れた選手は早
稲田を目指さなくなるよ。彼らを、是非早稲田に来て一緒に強い早
稲田を復活させよう、と口説くの? まさか。

平泳ぎの中井コーチとか、女子レスリングの中京大のコーチとか、
優れた選手が我先にと駆け込んでくるような監督、コーチ陣を早稲
田は覚悟を以って用意しなきゃだめなんじゃないの?

昨年活躍した1年生は今年は2年生になって更に成長しているだ
ろうと期待したのは、私の勝手な無いものねだりだった? ・・・
それはないよ。

                            府中闘球居士
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仙人の「早稲田よ目を覚ませ!」                                                      [早大ラグビー部御意見番]

          酔狂不安仙人 日記 2017.8.27

仙人b.jpg 菅平での夏合宿も今日まで! 春のシ
 ーズンを終え、それなりに地力がつい
 てきているかなと感じ。
 「士別れて三日なれば刮目して・・・」と、
 この菅平での練習試合を期待していた
 が、全くの大外れ、帝京に0-82、東海に
 5-52という、説明しようのない負けっぷ
 りに声を無くした。

 U20や怪我で主力組が数名欠場したと
 か言い訳はあろうが、これだけ大差で
敗れるとトレーニングの方法さえ?を付けたくなる。今さら、セットプレ
イがどうの?アンストラクチャーがどうのとかと言いたくない。負け癖
が着き勝つ方向でのマインドコントロールが出来ないのではないか
と危惧する。

フィジカルな面では、今の選手はどこにも負けないくらいの大きさに
なっている。(その分、俊敏性は落ちている。あの畠山のようなパワ
ーと速さが欲しいものだ!)早稲田が小さいというのは昔の話だ。
それなのに、なぜこれだけの差をつけられてしまっているのか?

現状を一番深刻に受けとめ対策を練っているのは監督・コーチ陣で
あり、選手自身であろう。この後どう立て直していくのかが、皮肉にも
今期の対抗戦、大学選手権を観戦する一つのポイントになってきた。

最新のスポーツトレーニングではメンタルトレーニングの重要性が再
認識されてきている。ラグビーという競技ではどうなっているのだろう
か? 単にGKのキッカーだけがマインドコントロールということでは
ないはずだ。

早稲田は今の立ち位置では、対抗戦・リーグ戦合わせて8校に入るか
どうかだろう。

早稲田よ目を覚ませ!そして新春の秩父宮でフアンを喜ばせてくれ!

                           酔狂不安仙人
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ダクタク句集2017年(平成29年)7月 [ダクタク句集2017年7月]

7/31mon
振り上げし 拳ことごとく 見くびられ
     (ふりあげし こぶしことごとく みくびられ)
        ※トランプの夏も酷暑の夏で、急速に色褪せる季節
         となりそう。経済、軍事面での超大国もさることな
         がら、それ以前に(異論はあっても)民主、正義の
         超大国ぶりが米国の屋台を支える柱だという認
         識に欠けているのでは・・・。一番大事な柱を自ら
         が腐らせ損なっている。

7/30sun
ムクゲほど 真面目に咲きしか 一日花
     (むくげほど まじめにさきしか ひとひばな)
        ※好きなムクゲの花が咲いている。一番盛んな木は
         高さ3mほどだが、毎朝30~40個もの花を咲か
         せる。夥しい蕾を持ってはいるが、一日花(いちに
         ちばな)だから今日の花は昨日までの花とは違う。
         こんなに急いで咲かなくとも、適当に咲いて長く楽
         しませてくれよといつも思う。
         ムクゲの一生懸命な?姿に我が身を反省すること
         も毎夏のこと・・・。

7/29sat
帆曳船 男の手元 過たず
     (ほびきぶね おとこのてもと あやまたず)
        ※霞ヶ浦では伝統の帆曳船が夏から秋にかけ湖面を
         走る。漁業目的ではなく、保存と観光PRを兼ねての
         運行だ。昭和40年代前半に途絶えたが、復活した。
         夏の風物詩。

7/28fri
のせられて クイズ番組 声を出す
     (のせられて くいずばんぐみ こえをだす)
        ※TVでは健康、グルメ、旅行と並んでクイズ番組が
         賑わっている。一般視聴者が参加するのではない。
         高学歴芸能人などクイズ番組リピーター陣がしの
         ぎを削っているかと思うと、珍答が受ける芸能人が
         売りだったり、様々だ。
         カズ・レーザーとか天明麻衣子とか・・・、自然と覚
         しまった。これらの、正答率を誇る有名人はクイズ
         番組だけで食っているのでは?

東大卒 クイズ番組の パスポート
     (とうだいそつ くいずばんぐみの ぱすぽーと)
        ※東大卒芸能人、東大現役組、果てはミス東大など
         学歴を全面に打ち出しての、出場者アピール。
         ・・・どういったもんでしょうね。まるで出走馬扱い。

7/27thu 
キューリでも 体重増えて 日照りかな
     (きゅーりでも たいじゅうふえて ひでりかな)
        ※「地這いキューリ」は栽培の柵が不要で、畑中自在に
         蔓を伸ばし実をつける。成長力旺盛で、収穫を怠ると
         1,2日の差でお化けキューリとなる。この季節、近所
         にあげても、形の悪い残り物だけで山となり、いきおい
         食卓に山積みされる。好物なので否やはないが・・・、
         大量に食うと、これがまた夏太りにつながる。

7/26wed
女神像 見つめる気品 描きかね
     (じょしんぞう みつめるきひん えがきかね)

デッサンは まあまともねと 蝉すだく
     (でっさんは まあまともねと せみすだく)
        ※絵画教室は石膏像のデッサン。大型の用紙に木炭
         で描く。参加してから2度目だが、基礎中の基礎が
         むずかしい。ちょっとの違いで描く品性が狂う?ギリ
         シャの女神が和風の女性になったり、美人にはなっ
         たがどこかの店のママに似てきたり・・・。
         終わって定着スプレーで完結。みんなで見較べて見
         る・・・様々だ、こうも違うものか?実に面白い。
         先生にちょっとだけ褒められて満足。

7/24mon
ヘタ虫や 落柿舎と化した 我が家かな
     (へたむしや らくししゃとかした わがやかな)
        ※もちろん熟した柿の実が落ちるのではない。ヘタ
         虫の仕業だ。この季節では駆除は難しいという。
         こうなったら残りの実の数とヘタ虫の食欲との競
         争だ。そういえば、京都の落柿舎周辺、長いこと
         行ってないなァ・・・。

7/23sun
夾竹桃 愛煙患者の 吹き溜まり
     (きょうちくとう あいえんかんじゃの ふきだまり)
        ※いつも通る病院の、道路沿いに置いてあるベンチ。
         入院患者が朝の一服とおしゃべり。怪我などの外
         科の患者だから、包帯は巻いていても至極元気が
         良い。こちらの犬にまで挨拶してくれる。
         それにしても病院の「敷地内全面禁煙」だが、外来
         患者や職員、見舞い客などはわかるが、入院患者
         に関してはいかがなものか? 敷地外には行けな
         いのだから・・・。喫煙禁止とまで言うんですか? 
         ちょっと前まではこうした患者の交流の場は病棟の
         各階毎にあったものだ。もちろん灰皿付きで。

壜の中 いるはずのない 手長蛯
     (びんのなか いるはずのない てながえび)
        ※患者の一人が大きなペットボトルを仲間に見せて
         いる。中には水と、なんと手長蛯が一匹。入院の
         無聊を慰める見舞い品かな、それとも当人の作品?
         不思議がる仲間をよそに、当人はいわゆるドヤ顔
         である。こちらも「ヘエーー」と言って通り過ぎる。

7/21fri
陽水の 少年時代の 空と雲
     (ようすいの しょうねんじだいの そらとくも)
        ※真っ青な空にモクモクと立ち上る入道雲。自分の
         記憶の底にある夏の空と雲、陽水の曲から連想す
         る空と雲、8月終戦にまつわる出来事のシンボル
         としての空と雲・・・三つとも思い浮かべる空と雲の
         イメージはみな同じ。

デルフィニウム ありったけの色を 庭に植え
     (でるふぃにうむ ありったけのいろを にわにうえ)
        ※ドラマ「風のガーデン」で知った。我が家の狭い
         庭にはデルフィニウムが点々といっぱい咲いてい
         る。こんなにあったか?と思わせるほど。涼しげ
         で花言葉「清明」のイメージ。しかし茎の強い花
         ではなく、こうも集められると方々で倒れたり、
         傷めたりするので気が気ではない。こんな収集
         癖は困る。

7/20thu
姉に送る 我が家の桃の 宅急便
     (あねにおくる わがやのももの たっきゅうびん)
        ※家内が、病気で遠くに離れてしまった姉に桃を送
         った。一番良いのは鳥にやられ二番手ということ
         になるが、甘さと香りは抜群。これを味わって早く
         帰って来て・・・と。

梅雨明けや せめて暑さの 折り返し
     (つゆあけや せめてあつさの おりかえし)
        ※梅雨入りから昨日の梅雨明けまで小雨が2度だ
         け。水やりさえすれば作物にとっては悪くなかった
         が、蒸し暑さと高温に襲われた人間の方は水分や
         泡だけでは追いつかない。既に息も絶え絶えだ。
         ところが本格的な夏はこれからで、猛暑が続くとか。

7/19wed
梅雨の朝 時計の音を 愉しみて
     (つゆのあさ とけいのおとを たのしみて)
        ※エアコンなしの目覚めがこんなにも爽やかだと、
         落ち着くことが出来る。昨日の午後に久方ぶりの
         雨が来た。この地は梅雨明け前の酷暑が続いた
         から正真正銘の慈雨。蒸し暑さがとれ、気温も4、
         5度は下がった。

7/18tue
スイカ二つ 苦難の末の 甘露かな
     (すいかふたつ くなんのすえの かんろかな)
        ※小玉スイカ2個初収穫。大きさもまずまず、1個
         約3kg。7月に入っての畑はトウモロコシを中心
         に「獣害」「鳥害」が多発したので、様々にスイカ
         の実を「自衛」してきた。肝心の味だが、これが
         甘い! 文句なし。
         家内は今のスーパーの値段を言い、苦労した甲
         斐があったと・・・。そういえば稲わらを敷いて、
         受粉に通い、水やりを欠かさなかった。
         空梅雨の中での栽培は努力賞。しかしまだまだ
         後が続く。

7/17mon
うだるなら 日本一にと ヒマ御仁
     (うだるなら にっぽんいちにと ひまごじん)
        ※連日最高気温ランキングが報道される。街の名誉?
         といえばそうでもないし、住むのに快適かといえば
         かなり違う。 しかし、ランキングとなると血が騒ぐ人
         も・・・。どうせ暑いなら、この際は格好よくいこう。
         「オンリーワン」より「ナンバーワン」ということかな?

梅雨寒や 今年は死語に おお暑い
     (つゆざむや ことしはしごに おおあつい)

7/16sun
鳥どもと スイカをはさみ にらみ合い
     (とりどもと すいかをはさみ にらみあい)
        ※新しい畑に最初に植えたスイカ。砂地に近い土
         壌に良く育っている。とは言っても、ラグビーボー
         ル型の小玉スイカ。それがカラス、キジに狙われ
         ている。しっかり熟れた頃、嘴をストローにして、
         チューチューとやられたら・・・と悪夢も。このとこ
         ろ順調な睡眠が危うい。

キョンという鹿 菜園の旬を知る
     (きょんというしか さいえんのしゅんをしる)
        ※鳥対策に袋をかぶせ、ネットで覆っていた隣人の
         トウモロコシがなんと鹿かハクビシンに地面から
         やられた。なぎ倒されたり、実をつけたまま齧ら
         れたり・・・。どうも千葉県で多く出没するキョンと
         いう鹿らしい。地元で日中も目撃されているとか。
         田舎とは言え、すぐ近くにコンビニあり、人家あり、
         国道もあるのに。
         確実な対策は熟れる前に収穫することしかない?

7/15sat
そこかしこ トランプ疲れ もうたくさん
     (そこかしこ とらんぷづかれ もうたくさん)
         ※米国ではトランプ関連の話題やニュースが嫌が
          られて、「もうたくさん」のデモも繰り返されている。
          メディアによっては曜日を決めてトランプフリーを
          実行しているとか。
          仏革命記念日に招待されたら、その名誉を口に
          した上に余計なことまでつい・・・。

7/14fri
熱帯夜 芳紀18歳が 枕辺に
     (ねったいや ほうきじゅうはっさいが まくらべに)
         ※23時前、東に向いた寝室の窓を全開にして就
          寝。暑気は残るが心地よい涼風も来る。なによ
          り雲のない空に見事な月が・・・。月齢18歳ちょ
          っとの色白な月だ。真っ暗な寝床で目を凝らす。
          暑苦しさがすーっと引き、落ち着いてくる。絶
          妙なタミング。

7/13thu
大姪の 初ボーナスで 奢られて
     (おおめいの はつぼーなすで おごられて)
         ※姪の娘は「大姪」というらしい。この春四大を
          卒業、OT(Occupational Therapy)の国家資格
          「作業療法士」となって、病院勤務している。
          その娘がボーナスをいただいたから、ごちそう
          するという。いやーァ、嬉しい。想定外。
          先代の飼い犬の、フサフサした尻尾に頬を寄せ
          て喜んでいたのは彼女が幼稚園の時・・・。

7/12wed
香港や 一国二制度 明けぬ梅雨
     (ほんこんや いっこくにせいど あけぬつゆ)
        ※文字通りに期待した人は少なかったかも知れない
         が、中国一国に占める香港のウェイトがこんなに
         も急速に下げるとは、そして大中華思想に浮かれ
         る中国の「民意」がこんなにも急に膨張するとは
         ・・・。かの国に民意があるとしての話だが。

7/11tue
白寿近く 友の母親 退院す
     (はくじゅちかく とものははおや たいいんす)
        ※友人が母親と二人で住んでいる。大したものだ。
         それだけで最高の親孝行もの。妹が毎日通いで
         食事の世話などをしてくれている。このタッグも見
         事。ところで、この兄妹は結構深刻な言い争いも
         するらしい、まともには相手を褒めない。
         まあ「ケンカするほど・・・」の類だろう。

7/10mon
付き添いがわんさと 子供神輿行く
     (つきそいがわんさと こどもみこしいく)
        ※町内の祭礼で子供神輿が練り歩く。勤め人が多い
         住宅地で神社はないが、町内会の主催でもう恒例
         となっている。この土日は真夏日になったから、付
         き添いは大変、「お囃子」と「景気づけ」に加え、熱
         中症対策まで。親は汗を拭き拭き、ジジババが声
         を張り上げ・・・。

7/9sun
真夏日に 今日今から 夏時間
     (まなつびに きょういまから なつじかん)
        ※昨日は33度真夏日、今日はさらに暑いとか。目
         覚めが早かったのを幸いに、2時間のサマータイ
         ムをひそかに宣言。犬との朝の散歩も効果てきめ
         ん。涼しい風と静かな良い気分が。そして一日、
         ゆったりした時間が送れそう。「3文」以上の得を
         感じる。
         さて、問題は明日以降。続けられるか・・・。

7/8sat
再会は 炎熱の日の ビル影で
     (さいかいは えんねつのひの びるかげで)
        ※昨夜は元の勤務先の同期会。最寄りの駅で待ち
         合わせ、馴れた道を歩いて会場まで行く。代々木
         の森も喘いでいる。暑さのピークを避けての日程
         なのだが、今年はこれだ。ただ暑い。

白髪なで 近況語ると ため息が
     (しらがなで きんきょうかたると ためいきが)
        ※初参加者や長期間欠席だった者がまずスピーチ
         を行う決まり。病み上がりもいる。豪雨が襲った九
         州からの出席者も多い。久しぶりの再会にオオッと
         いう声があがる。 

エールする アイツの声の 伸びやかさ
     (えーるする あいつのこえの のびやかさ)
        ※シメは「古い顔」を輪になって歌い、フレーフレー
         のエール交換。半世紀前の初めての顔合わせの
         時がよみがえる。ワンパターンの儀式ながら、文
         句は出ない。

7/7fri
酔芙蓉 遠き日京島の 親子連れ
     (すいふよう とおきひきょうじまの おやこづれ)
        ※酔芙蓉の見事な花を見た。ちょうど一年ほど前、
         曳舟で降りて、京島界隈を訪ねた時を思い出した。
         初めてなのに何故か懐かしい町並みと路地のたた
         ずまいがいい。スカイツリーが見下ろす街として再
         開発が進行しているようだが、もう少しそっとしてお
         いて貰いたい・・・、と勝手な希望が。
         突然の降雨で、子の手を引く女性が傘をさして歩
         く傍らに酔芙蓉が咲いていた。

7/6thu
今この時 避難所の震え いかばかり
     (いまこのとき ひなんじょのふるえ いかばかり)
        ※台風3号の通過から間を置かず、北部九州はとん
         でもない集中豪雨に見舞われている。朝倉市、日
         田市など報道される街々は何度か訪れた懐かしい
         ところ。深夜の雨音に彼の地を思う。

7/5wed
Tシャツの 肩幅余る 衣替え
     (てぃーしゃつの かたはばあまる ころもがえ)
        ※何枚もあるTシャツ、取り出して着てみるが、減
         量のために特に肩幅が余ってみっともない。買い
         換えようと家内は言うが、まあまあのヤツを見繕
         って、頑固に着ることにする。誰が見てるわけじゃ
         なし・・・。

7/4tue
うらむまい 日中高い 電気かな
     (うらむまい にっちゅうたかい でんきかな)
        ※安全対策を考え、オール電化に切り替えたのは一
         年半ほど前。深夜にお湯を作って、お風呂を含め
         て給湯することになり、その時から安価な深夜電
         力を利用できる契約に切り替えたのだ。
         なるほどと納得して決めたのだが、その反動は夏
         季の日中、冷房用電力の単価の高さだった。それ
         以前の契約単価に較べると、1.5倍ほどに高騰し
         た。年金生活者にとっては、夏場のエアコン使用
         時間は家計を左右することになった。とほ・・・。

7/3mon
真夏日や 房州うちわで やせ我慢
     (まなつびや ぼうしゅううちわで やせがまん)
        ※昨日今日と、梅雨の晴れ間に真夏日が続く。身体
         の準備が出来ていないところへ、湿度70%強の
         蒸し暑さだから、南房総市の素朴な名産品である
         「房州うちわ」だけではホント死ぬ思い・・・。
         直径1センチちょっとの「女竹(めだけ)」を材料に、
         80本ほどに細かく割いて、手作業で仕上げられる。
         デザインは最近様々なものがあるらしいが、伝統
         的な花、草をあしらったものが涼しげ。

7/2sun
菖蒲園 背もどるほどに 背伸びする
     (しょうぶえん せもどるほどに せのびする)
        ※袖ヶ浦公園の6月は賑わう。大型バスが週末何台
         もやってきて満載の観光客を吐き出す。ここの菖蒲
         園は何年も前から房総バスハイクの立ち寄り地に
         なっている。青のグラデーションの菖蒲は素晴らし
         い。このところ縮み始めた身長がもとに戻るのでは?
         と思うほどの気持ちの良い背伸びをした。ただ株の
         数が近年やや減り気味なのがさびしい。

7/1sat
歯の健康 歯科医は美人に 限るべし
     (はのけんこう しかいはびじんに かぎるべし)

また次ね 美人の歯科医の 甘い声
     (またつぎね びじんのしかいの あまいこえ)

        ※ここ四五年、現在の病院と先生に診てもらうよう
         になってから、スコブル付きで歯は健康だ。素晴
         らしい治療に恵まれたから、とかの理由ではない。
         「歯周病は一旦途切れているから、今が肝心よ」
         「歯茎の高さは歯磨きでしか維持できないのよ」
         この二言が効いた! この病院はどの衛生士もプ
         ラーク(歯垢)にうるさい。少しでも残っている
         と歯磨き不足を指摘される。
         歯は今健康だと言っても、それは「下がりきった
         歯茎」にお願いをして、どうにか踏ん張ってもら
         っていることにかかっているだけだ。薄皮一枚の、
         剣ヶ峰に立ったままの健康と言えなくもない。
         でも、七十歳過ぎた現在、口臭はここ3,40年
         で一番少ないし、これからも頑張れそう。月一回
         逢瀬を重ねる美人の先生に感謝。

2017年(平成29年)7月 自選10句 [ダクタク句集 月間大賞]

cup3-60.jpg審査中です(自選)
   7月のダクタク句の中から、「自選10句」と「次点」です。

7/31mon
振り上げし 拳ことごとく 見くびられ
     (ふりあげし こぶしことごとく みくびられ)
        ※トランプの夏も酷暑の夏で、急速に色褪せる季節
         となりそう。経済、軍事面での超大国もさることな
         がら、それ以前に(異論はあっても)民主、正義の
         超大国ぶりが米国の屋台を支える柱だという認
         識に欠けているのでは・・・。一番大事な柱を自ら
         が腐らせ損なっている。

7/30sun
ムクゲほど 真面目に咲きしか 一日花
     (むくげほど まじめにさきしか ひとひばな)
        ※好きなムクゲの花が咲いている。一番盛んな木は
         高さ3mほどだが、毎朝30~40個もの花を咲か
         せる。夥しい蕾を持ってはいるが、一日花(いちに
         ちばな)だから今日の花は昨日までの花とは違う。
         こんなに急いで咲かなくとも、適当に咲いて長く楽
         しませてくれよといつも思う。
         ムクゲの一生懸命な?姿に我が身を反省すること
         も毎夏のこと・・・。

7/29sat
帆曳船 男の手元 過たず
     (ほびきぶね おとこのてもと あやまたず)
        ※霞ヶ浦では伝統の帆曳船が夏から秋にかけ湖面を
         走る。漁業目的ではなく、保存と観光PRを兼ねての
         運行だ。昭和40年代前半に途絶えたが、復活した。
         夏の風物詩。

7/28fri
のせられて クイズ番組 声を出す
     (のせられて くいずばんぐみ こえをだす)
        ※TVでは健康グルメ旅行と並んでクイズ番組が
         賑わっている。一般視聴者が参加するのではない。
         高学歴芸能人などクイズ番組リピーター陣がしの
         ぎを削っているかと思うと、珍答が受ける芸能人が
         売りだったり、様々だ。
         カズ・レーザーとか天明麻衣子とか・・・、自然と覚
         しまった。これらの、正答率を誇る有名人はクイズ
         番組だけで食っているのでは?

東大卒 クイズ番組の パスポート
     (とうだいそつ くいずばんぐみの ぱすぽーと)
        ※東大卒芸能人、東大現役組、果てはミス東大など
         学歴を全面に打ち出しての、出場者アピール。
         ・・・どういったもんでしょうね。まるで出走馬扱い。

7/27thu 
キューリでも 体重増えて 日照りかな
     (きゅーりでも たいじゅうふえて ひでりかな)
        ※「地這いキューリ」は栽培の柵が不要で、畑中自在に
         蔓を伸ばし実をつける。成長力旺盛で、収穫を怠ると
         1,2日の差でお化けキューリとなる。この季節、近所
         にあげても、形の悪い残り物だけで山となり、いきおい
         食卓に山積みされる。好物なので否やはないが・・・、
         大量に食うと、これがまた夏太りにつながる。

7/26wed
女神像 見つめる気品 描きかね
     (じょしんぞう みつめるきひん えがきかね)

デッサンは まあまともねと 蝉すだく
     (でっさんは まあまともねと せみすだく)
        ※絵画教室は石膏像のデッサン。大型の用紙に木炭
         で描く。参加してから2度目だが、基礎中の基礎が
         むずかしい。ちょっとの違いで描く品性が狂う?ギリ
         シャの女神が和風の女性になったり、美人にはなっ
         たがどこかの店のママに似てきたり・・・。
         終わって定着スプレーで完結。みんなで見較べて見
         る・・・様々だ、こうも違うものか?実に面白い。
         先生にちょっとだけ褒められて満足。

7/24mon
ヘタ虫や 落柿舎と化した 我が家かな
     (へたむしや らくししゃとかした わがやかな)
        ※もちろん熟した柿の実が落ちるのではない。ヘタ
         虫の仕業だ。この季節では駆除は難しいという。
         こうなったら残りの実の数とヘタ虫の食欲との競
         争だ。そういえば、京都の落柿舎周辺、長いこと
         行ってないなァ・・・。

7/23sun
夾竹桃 愛煙患者の 吹き溜まり
     (きょうちくとう あいえんかんじゃの ふきだまり)
        ※いつも通る病院の、道路沿いに置いてあるベンチ。
         入院患者が朝の一服とおしゃべり。怪我などの外
         科の患者だから、包帯は巻いていても至極元気が
         良い。こちらの犬にまで挨拶してくれる。
         それにしても病院の「敷地内全面禁煙」だが、外来
         患者や職員、見舞い客などはわかるが、入院患者
         に関してはいかがなものか? 敷地外には行けな
         いのだから・・・。喫煙禁止とまで言うんですか? 
         ちょっと前まではこうした患者の交流の場は病棟の
         各階毎にあったものだ。もちろん灰皿付きで。

壜の中 いるはずのない 手長蛯
     (びんのなか いるはずのない てながえび)
        ※患者の一人が大きなペットボトルを仲間に見せて
         いる。中には水と、なんと手長蛯が一匹。入院の
         無聊を慰める見舞い品かな、それとも当人の作品?
         不思議がる仲間をよそに、当人はいわゆるドヤ顔
         である。こちらも「ヘエーー」と言って通り過ぎる。

7/21fri
陽水の 少年時代の 空と雲
     (ようすいの しょうねんじだいの そらとくも)
        ※真っ青な空にモクモクと立ち上る入道雲。自分の
         記憶の底にある夏の空と雲、陽水の曲から連想す
         る空と雲、8月終戦にまつわる出来事のシンボル
         としての空と雲・・・三つとも思い浮かべる空と雲の
         イメージはみな同じ。

デルフィニウム ありったけの色を 庭に植え
     (でるふぃにうむ ありったけのいろを にわにうえ)
        ※ドラマ「風のガーデン」で知った。我が家の狭い
         庭にはデルフィニウムが点々といっぱい咲いてい
         る。こんなにあったか?と思わせるほど。涼しげ
         で花言葉「清明」のイメージ。しかし茎の強い花
         ではなく、こうも集められると方々で倒れたり、
         傷めたりするので気が気ではない。こんな収集
         癖は困る。

7/20thu
姉に送る 我が家の桃の 宅急便
     (あねにおくる わがやのももの たっきゅうびん)
        ※家内が、病気で遠くに離れてしまった姉に桃を送
         った。一番良いのは鳥にやられ二番手ということ
         になるが、甘さと香りは抜群。これを味わって早く
         帰って来て・・・と。

梅雨明けや せめて暑さの 折り返し
     (つゆあけや せめてあつさの おりかえし)
        ※梅雨入りから昨日の梅雨明けまで小雨が2度だ
         け。水やりさえすれば作物にとっては悪くなかった
         が、蒸し暑さと高温に襲われた人間の方は水分や
         泡だけでは追いつかない。既に息も絶え絶えだ。
         ところが本格的な夏はこれからで、猛暑が続くとか。

7/19wed
梅雨の朝 時計の音を 愉しみて
     (つゆのあさ とけいのおとを たのしみて)
        ※エアコンなしの目覚めがこんなにも爽やかだと、
         落ち着くことが出来る。昨日の午後に久方ぶりの
         雨が来た。この地は梅雨明け前の酷暑が続いた
         から正真正銘の慈雨。蒸し暑さがとれ、気温も4、
         5度は下がった。

7/18tue
スイカ二つ 苦難の末の 甘露かな
     (すいかふたつ くなんのすえの かんろかな)
        ※小玉スイカ2個初収穫。大きさもまずまず、1個
         約3kg。7月に入っての畑はトウモロコシを中心
         に「獣害」「鳥害」が多発したので、様々にスイカ
         の実を「自衛」してきた。肝心の味だが、これが
         甘い! 文句なし。
         家内は今のスーパーの値段を言い、苦労した甲
         斐があったと・・・。そういえば稲わらを敷いて、
         受粉に通い、水やりを欠かさなかった。
         空梅雨の中での栽培は努力賞。しかしまだまだ
         後が続く。

7/17mon
うだるなら 日本一にと ヒマ御仁
     (うだるなら にっぽんいちにと ひまごじん)
        ※連日最高気温ランキングが報道される。街の名誉?
         といえばそうでもないし、住むのに快適かといえば
         かなり違う。 しかし、ランキングとなると血が騒ぐ人
         も・・・。どうせ暑いなら、この際は格好よくいこう。
         「オンリーワン」より「ナンバーワン」ということかな?

梅雨寒や 今年は死語に おお暑い
     (つゆざむや ことしはしごに おおあつい)

7/16sun
鳥どもと スイカをはさみ にらみ合い
     (とりどもと すいかをはさみ にらみあい)
        ※新しい畑に最初に植えたスイカ。砂地に近い土
         壌に良く育っている。とは言っても、ラグビーボー
         ル型の小玉スイカ。それがカラス、キジに狙われ
         ている。しっかり熟れた頃、嘴をストローにして、
         チューチューとやられたら・・・と悪夢も。このとこ
         ろ順調な睡眠が危うい。

キョンという鹿 菜園の旬を知る
     (きょんというしか さいえんのしゅんをしる)
        ※鳥対策に袋をかぶせ、ネットで覆っていた隣人の
         トウモロコシがなんと鹿かハクビシンに地面から
         やられた。なぎ倒されたり、実をつけたまま齧ら
         れたり・・・。どうも千葉県で多く出没するキョンと
         いう鹿らしい。地元で日中も目撃されているとか。
         田舎とは言え、すぐ近くにコンビニあり、人家あり、
         国道もあるのに。
         確実な対策は熟れる前に収穫することしかない?

7/15sat
そこかしこ トランプ疲れ もうたくさん
     (そこかしこ とらんぷづかれ もうたくさん)
         ※米国ではトランプ関連の話題やニュースが嫌が
          られて、「もうたくさん」のデモも繰り返されている。
          メディアによっては曜日を決めてトランプフリーを
          実行しているとか。
          仏革命記念日に招待されたら、その名誉を口に
          した上に余計なことまでつい・・・。

7/14fri
熱帯夜 芳紀18歳が 枕辺に
     (ねったいや ほうきじゅうはっさいが まくらべに)
         ※23時前、東に向いた寝室の窓を全開にして就
          寝。暑気は残るが心地よい涼風も来る。なによ
          り雲のない空に見事な月が・・・。月齢18歳ちょ
          っとの色白な月だ。真っ暗な寝床で目を凝らす。
          暑苦しさがすーっと引き、落ち着いてくる。絶
          妙なタミング。

7/13thu
大姪の 初ボーナスで 奢られて
     (おおめいの はつぼーなすで おごられて)
         ※姪の娘は「大姪」というらしい。この春四大を
          卒業、OT(Occupational Therapy)の国家資格
          「作業療法士」となって、病院勤務している。
          その娘がボーナスをいただいたから、ごちそう
          するという。いやーァ、嬉しい。想定外。
          先代の飼い犬の、フサフサした尻尾に頬を寄せ
          て喜んでいたのは彼女が幼稚園の時・・・。

7/12wed
香港や 一国二制度 明けぬ梅雨
     (ほんこんや いっこくにせいど あけぬつゆ)
        ※文字通りに期待した人は少なかったかも知れない
         が、中国一国に占める香港のウェイトがこんなに
         も急速に下げるとは、そして大中華思想に浮かれ
         る中国の「民意」がこんなにも急に膨張するとは
         ・・・。かの国に民意があるとしての話だが。

7/11tue
白寿近く 友の母親 退院す
     (はくじゅちかく とものははおや たいいんす)
        ※友人が母親と二人で住んでいる。大したものだ。
         それだけで最高の親孝行もの。妹が毎日通いで
         食事の世話などをしてくれている。このタッグも見
         事。ところで、この兄妹は結構深刻な言い争いも
         するらしい、まともには相手を褒めない。
         まあ「ケンカするほど・・・」の類だろう。

7/10mon
付き添いがわんさと 子供神輿行く
     (つきそいがわんさと こどもみこしいく)
        ※町内の祭礼で子供神輿が練り歩く。勤め人が多い
         住宅地で神社はないが、町内会の主催でもう恒例
         となっている。この土日は真夏日になったから、付
         き添いは大変、「お囃子」と「景気づけ」に加え、熱
         中症対策まで。親は汗を拭き拭き、ジジババが声
         を張り上げ・・・。

7/9sun
真夏日に 今日今から 夏時間
     (まなつびに きょういまから なつじかん)
        ※昨日は33度真夏日、今日はさらに暑いとか。目
         覚めが早かったのを幸いに、2時間のサマータイ
         ムをひそかに宣言。犬との朝の散歩も効果てきめ
         ん。涼しい風と静かな良い気分が。そして一日、
         ゆったりした時間が送れそう。「3文」以上の得を
         感じる。
         さて、問題は明日以降。続けられるか・・・。

7/8sat
再会は 炎熱の日の ビル影で
     (さいかいは えんねつのひの びるかげで)
        ※昨夜は元の勤務先の同期会。最寄りの駅で待ち
         合わせ、馴れた道を歩いて会場まで行く。代々木
         の森も喘いでいる。暑さのピークを避けての日程
         なのだが、今年はこれだ。ただ暑い。

白髪なで 近況語ると ため息が
     (しらがなで きんきょうかたると ためいきが)
        ※初参加者や長期間欠席だった者がまずスピーチ
         を行う決まり。病み上がりもいる。豪雨が襲った九
         州からの出席者も多い。久しぶりの再会にオオッと
         いう声があがる。 

エールする アイツの声の 伸びやかさ
     (えーるする あいつのこえの のびやかさ)
        ※シメは「古い顔」を輪になって歌い、フレーフレー
         のエール交換。半世紀前の初めての顔合わせの
         時がよみがえる。ワンパターンの儀式ながら、文
         句は出ない。

7/7fri
酔芙蓉 遠き日京島の 親子連れ
     (すいふよう とおきひきょうじまの おやこづれ)
        ※酔芙蓉の見事な花を見た。ちょうど一年ほど前、
         曳舟で降りて、京島界隈を訪ねた時を思い出した。
         初めてなのに何故か懐かしい町並みと路地のたた
         ずまいがいい。スカイツリーが見下ろす街として再
         開発が進行しているようだが、もう少しそっとしてお
         いて貰いたい・・・、と勝手な希望が。
         突然の降雨で、子の手を引く女性が傘をさして歩
         く傍らに酔芙蓉が咲いていた。

7/6thu
今この時 避難所の震え いかばかり
     (いまこのとき ひなんじょのふるえ いかばかり)
        ※台風3号の通過から間を置かず、北部九州はとん
         でもない集中豪雨に見舞われている。朝倉市、日
         田市など報道される街々は何度か訪れた懐かしい
         ところ。深夜の雨音に彼の地を思う。

7/5wed
Tシャツの 肩幅余る 衣替え
     (てぃーしゃつの かたはばあまる ころもがえ)
        ※何枚もあるTシャツ、取り出して着てみるが、減
         量のために特に肩幅が余ってみっともない。買い
         換えようと家内は言うが、まあまあのヤツを見繕
         って、頑固に着ることにする。誰が見てるわけじゃ
         なし・・・。

7/4tue
うらむまい 日中高い 電気かな
     (うらむまい にっちゅうたかい でんきかな)
        ※安全対策を考え、オール電化に切り替えたのは一
         年半ほど前。深夜にお湯を作って、お風呂を含め
         て給湯することになり、その時から安価な深夜電
         力を利用できる契約に切り替えたのだ。
         なるほどと納得して決めたのだが、その反動は夏
         季の日中、冷房用電力の単価の高さだった。それ
         以前の契約単価に較べると、1.5倍ほどに高騰し
         た。年金生活者にとっては、夏場のエアコン使用
         時間は家計を左右することになった。とほ・・・。

7/3mon
真夏日や 房州うちわで やせ我慢
     (まなつびや ぼうしゅううちわで やせがまん)
        ※昨日今日と、梅雨の晴れ間に真夏日が続く。身体
         の準備が出来ていないところへ、湿度70%強の
         蒸し暑さだから、南房総市の素朴な名産品である
         「房州うちわ」だけではホント死ぬ思い・・・。
         直径1センチちょっとの「女竹(めだけ)」を材料に、
         80本ほどに細かく割いて、手作業で仕上げられる。
         デザインは最近様々なものがあるらしいが、伝統
         的な花、草をあしらったものが涼しげ。

7/2sun
菖蒲園 背もどるほどに 背伸びする
     (しょうぶえん せもどるほどに せのびする)
        ※袖ヶ浦公園の6月は賑わう。大型バスが週末何台
         もやってきて満載の観光客を吐き出す。ここの菖蒲
         園は何年も前から房総バスハイクの立ち寄り地に
         なっている。青のグラデーションの菖蒲は素晴らし
         い。このところ縮み始めた身長がもとに戻るのでは?
         と思うほどの気持ちの良い背伸びをした。ただ株の
         数が近年やや減り気味なのがさびしい。

7/1sat
歯の健康 歯科医は美人に 限るべし
     (はのけんこう しかいはびじんに かぎるべし)

また次ね 美人の歯科医の 甘い声
     (またつぎね びじんのしかいの あまいこえ)

        ※ここ四五年、現在の病院と先生に診てもらうよう
         になってから、スコブル付きで歯は健康だ。素晴
         らしい治療に恵まれたから、とかの理由ではない。
         「歯周病は一旦途切れているから、今が肝心よ」
         「歯茎の高さは歯磨きでしか維持できないのよ」
         この二言が効いた! この病院はどの衛生士もプ
         ラーク(歯垢)にうるさい。少しでも残っている
         と歯磨き不足を指摘される。
         歯は今健康だと言っても、それは「下がりきった
         歯茎」にお願いをして、どうにか踏ん張ってもら
         っていることにかかっているだけだ。薄皮一枚の、
         剣ヶ峰に立ったままの健康と言えなくもない。
         でも、七十歳過ぎた現在、口臭はここ3,40年
         で一番少ないし、これからも頑張れそう。月一回
         逢瀬を重ねる美人の先生に感謝。

ダクタク句集2017年(平成29年)6月 [ダクタク句集2017年6月]

6/30fri
夏帽子 友の版画に 見入る午後
     (なつぼうし とものはんがに みいるごご)
        ※先週末上野に板院展を見に行った。代表的な版画
         の展覧会。知人は同人で出品は常連。今回の作品
         も作業する人をモチーフにした作品。

空師いる 森の静けさ 梅雨最中
     (そらしいる もりのしずけさ つゆさなか)
        ※空師は簡単な道具ひとつで、木をするすると登り、
         余分な枝を落として矯正し、下枝を刈ったりする林
         業の専門職。チェーンソーのエンジン音やバサッ
         バサッと鉈で枝が払われる音がする。
         それらの音が止まるとシーンとした静寂。・・・
         音が再び始まっても、かえって森の静けさが感じ
         られるようだ。

6/29thu
低く飛ぶ 巣立ちのツバメは 逞しく
     (ひくくとぶ すだちのつばめは たくましく)
        ※蒸し暑い日が続く。雲が垂れこめてくると、子供の
         ツバメのトレーニングらしいのが見られる。もう一人
         前の大きさだが、動きはもう一つ。こんな日の夕方
         はコウモリが抜群の飛翔能力を見せつける。

6/28wed
梅雨の間に 本当の空あり 紺がかり
     (つゆのまに ほんとうのそらあり こんがかり)
        ※半年ほど前弟を見舞いに行ったとき、病院の背後
         の安達太良山の上空がきれいだった。青空なんだ
         けれどちょっと紺色に近いような。なるほど紺碧の
         空というし、宇宙船から眺める地球の外周は青と
         いうより紺色だ。これが本当の空かと納得した。
         ここ房総の地でも、昨日の夕方きれいな空を見る
         ことが出来た。

6/27tue
梅雨の朝 ハンガリア舞曲 第1番
     (つゆのあさ はんがりあぶきょく だいいちばん)
        ※ブラームスのおなじみの曲。これが意外と・・・
         梅雨の朝に合う。やや鬱陶しい雨の朝にも。
         (と思います)

6/26mon
古稀越えて 脚なくしても 野球見る
     (こきこえて あしなくしても やきゅうみる)
        ※義兄が糖尿病の合併症の悪化で、右足を膝下10
         センチのところで切断した。急な展開での処置とな
         り、本人も周囲も驚いてオロオロしたが、切断後2ヶ
         月余り、落ち着いて今はリハビリ専門の病院に移っ
         た。来月からは義足を着けての訓練も。現実を平
         常心で見つめての暮らしが始まっている。

白ムクゲ 残れる脚の いよ細く
     (しろむくげ のこれるあしの いよほそく)
        ※横浜市立の病院は真っ白なムクゲが咲いていた。

6/25sun
潮干狩 油断のやけど 傷深く
     (しおひがり ゆだんのやけど きずふかく)
        ※予想外に強い日差しになって、警戒をして海に入
         ったのだが、首のタオルの隙間とズボンをまくった
         両膝が真っ赤に腫れ上がってしまった。これはもう、
         日焼けどころの話ではない。
         若い人や家族連れは程々に貝を採って、喜んで引
         き上げるが、小さい頃に飢えを知った世代はやみく
         もに砂を掘る。潮の加減が終る時刻間際まで・・・。
         これがいけない、いい歳をして・・・。

列島の 心配パンダの 小さすぎ
     (れっとうの しんぱいぱんだの ちいさすぎ)
        ※久しぶりの赤ちゃん誕生。テレビで報道される姿
         は本当に小さい。「小さく産んで、大きく育てる」
         が極意というけれど、心許ないまでに小さい。注
         意深い母親でいてくれることを願うばかり。

6/23fri
短夜や ミュシャの眼に 静まりぬ
     (みじかよや みゅしゃのまなこに しずまりぬ)
        ※ミュシャの展覧会が終わったようだ。スラブ叙事詩
         に描かれた母国の歴史とその変遷そして民衆の悲
         劇、慟哭は凄まじい迫力で迫ってくる。
         一枚に描かれた男の眼は、場面を想像することさえ
         拒否するような深刻さだ。思い出すと・・・静まりはす
         るのだけれど、決して鎮まりはしない。

6/22thu
一日の 雨を過ごして 夏至を知る
     (いちにちの あめをすごして げしをしる)
        ※昨日は早朝から一日雨が降り続いた。初めての梅
         雨らしい雨。やっと夕方にやんで、急に明るくなった。
         夜になって夏至を知った。ちょっと迂闊。

6/21wed
梅雨寒や 老班ついに 手の甲に
     (つゆざむや ろうはんついに てのこうに)
        ※昨日は蒸し暑い中、上野の美術館に知人が出品し
         た板院展を見に行った。今日は打って変わって朝か
         ら雨。老班というもの、付き合いが始まってもう十年
         近いので、取り立てての感興はない。「手の甲はよ
         せ」って言ったのに・・・。

6/19mon
商店の 引越し荷物 鉢あじさい
     (しょうてんの ひっこしにもつ はちあじさい)
        ※地方の暮らしが便利になるのはいいに違いないが、
         どこも「金太郎飴」のようで街に特色がなくなる。個
         人商店が今も減り続けているのが一因だ。半年ほど
         前に小間物店を閉めた家が、離れた住宅地に越し
         ていくという。丹精を込めた花々がいつも店先を飾
         っていた・・・。
         「今日の便利より、明日のおもてなし」だが。

6/18sun
ユリは今年 女っぷりの いや増して
     (ゆりはことし おんなっぷりの いやまして)
        ※我が家の庭のユリはどの種類も咲きっぷりが非常
         に良い。花の色、形、姿、数などは例年と変わりな
         いが、なぜか咲きっぷりがいい。見る人に向かって、
         実に良い塩梅に開花しているのだ。数、バランス、
         角度とかとか。見る方の気持ちの問題?錯覚かな?
         でも単に美人は世にあまたいるけれど、女っぷりの
         いい女はレアです。錯覚ではない。

6/17sat
タチアオイ 小路にラジオの 音漏れて
     (たちあおい こうじにらじおの おともれて)
        ※もうすぐ夏至、日が長い。塀も倒れて朽ちてしま
         った庭に見事なタチアオイが咲いている。3色も
         4色も・・・午後7時を回ったのに夕日にほんのり
         輝いている。ラジオのニュースがこぼれてくる。

6/16fri
予約本 重なり来たる 梅雨の入り
     (よやくぼん かさなりきたる つゆのいり)
        ※当市の図書館は財政上の理由から購入する本の
         数が少ない。人気があって予約が殺到する本も購
         入は大概一冊だ。直木賞と本屋大賞のダブル受賞
         とか聞くと、まず予約するのが私のルーティン。予
         約の消化はゆっくりで、半年余りかかってやっと順
         番がやって来た。 「えっ、なんだっけ? この本」
         貸出の延長はきかないから、第一優先で読まねば
         ならない。

6/15thu
梅雨の日や てんとう虫の 遅く来て
     (つゆのひや てんとうむしの おそくきて)
        ※梅雨入りして、てんとう虫が急に多く見られる。
         これがひと月も早く来てくれていたら? てんと
         う虫はアブラムシの天敵。旺盛な食欲を満たし
         てくれていたら?

6/14wed
ズッキーニ 受粉通いの 初成果
     (ずっきーに じゅふんがよいの はつせいか)
        ※サラダになって食卓に上った。シーズン初の収
         穫だから何とも味わい深い。よく味わうとガソリ
         ンのにおいが・・・。原料は愛情とガソリン。

6/13tue
桃の実の ジューンドロップは 音もなく
     (もものみの じゅーんどろっぷは おともなく)
        ※強風や病害などによるものではなく、果樹が自ら
         生育不良の実や過多な実を落とす。子孫(種子)
         の確実な繁栄を期しての現象とか。
         ジューンブライドの花嫁が結婚に幻滅して、同月
         内に身を隠す・・・のではないらしい。

6/12mon
日立でも さすがの防御と ならず梅雨
     (ひたちでも さすがのぼうぎょと ならずつゆ)
        ※先日の全世界を襲ったサイバー攻撃。データを暗
         号化して動作不能とし、復旧のための料金を請求
         する内容だった。比較的日本は被害が少なかった
         らしいが、あの日立が結構ひどくやられたとか。
         IT専門企業ではないにしても、IOTを手がける大
         手が先頭を切って「手もなくひねられる」というの
         は・・・。いただけない。

6/11sun
崩落や 工事中断で また梅雨に
     (ほうらくや こうじちゅうだんで またつゆに)
        ※さて梅雨。昨年市道が大きく崩落。復旧工事が長
         い間始まらず、始まったと思ったら、中断とかで一
         向に進まない。結局水入りならぬ梅雨入りに。
         無残な崩落面はブルーシートで隠れたまま。通行
         止で静かになったが、一年近くも不便を余儀なくさ
         れている人々も。

道崩れ 雨中にヘルメット 群がりて
     (みちくずれ うちゅうにへるめっと むらがりて)
        ※崩落事故が起こった時は、団地の中だけに大事
         件となり、早速多くの関係者が現場に駆けつけた
         のだが・・・。

6/9fri
スイカなり 雌花に翻弄されて梅雨
     (すいかなり めばなにほんろうされてつゆ)
        ※素人のスイカ挑戦はなにかと騒がしい。このとこ
         ろ雌花がようやくしっかりしてきたと思ったら、梅
         雨だァ・・・。強い雨に濡れると受粉の確率が落ち
         るとか。ここは、やっぱり虫頼み。

6/8thu
ケータイで 焚き火の許可とる 梅雨の朝
     (けーたいで たきびのきょかとる つゆのあさ)

梅雨近く 刈草煙りて 土手に這う
     (つゆちかく かりくさけむりて どてにはう)
        ※毎朝のウォーキングコースの土手道が地元の皆
         さんの手できれいになった。今日は刈った草を燃
         やしている。飼い犬は煙の中を喜ぶかと思ったが、
         盛んにクシャミをして、そのうち苦しそうにゲーゲ
         ーし始めた。人間よりも対煙耐性はない・・・。

梅雨を知り 今日で終えたき 袋かけ
     (つゆをしり きょうでおえたき ふくろかけ)
        ※家でも梅雨前に片付けたい仕事が待っていた。
         やりかけの袋かけ作業。桃にぶどう・・・袋かけを
         するときはまだ夢が膨らみます。

6/7wed
美女柳 二日見ぬ間の 黄の乱舞
     (びじょやなぎ ふつかみぬまの きのらんぶ)
        ※留守にしていた2日の間に一気に「満開」。ちょ
         っともったいない。明日辺りから曇りがちとなり、
         梅雨入りとなるかも。

早寝して かわず鳴く音の 一二分
     (はやねして かわずなくねの いちにふん)
        ※疲労対策で早寝した。遠くでカエルの声が・・・。
         田舎暮らしの特権、寝入り薬。

6/6tue
梅雨近し 女のすなる 絵手紙を
     (つゆちかし おんなのすなる えてがみを)
        ※旅行先からお土産を送ってくれた友人にお礼の絵
         手紙を描いた。さらさらと描いている人を何度も見
         てきたが、初体験でやってみるとなかなか上手くい
         かない。後刻の辛辣な感想は覚悟して、投函する。

6/5mon
タチアオイ 郵便局の 門構え
     (たちあおい ゆうびんきょくの もんがまえ)
        ※郵政民営化で名称はなくなったものの、今も続く
         特定郵便局。弊害は指摘されるが、土地も建物も
         局長の所有物だから局ごとに違う装いと習慣が出
         来る。良く言えばお役所仕事とは違う独特のアイ
         デンティティがあったものだ。この立葵もその名残
         りのひとつ。

6/4sun
背を合わせ キャストする二人 水の上
     (せをあわせ きゃすとするふたり みずのうえ)
        ※ここ2、3日は暑さ一服。今朝の微風は目をつぶれ
         れ高原の涼風だ。近くの小櫃川取水堰ダム湖に釣
         り客多数。小さな釣り用のボートにルアーを操る2
         人。バッテリーで動く小さなモーターがついているか
         ら、水面を音も立てずにゆっくりゆっくり移動する。
         最近のウィークエンド光景。

6/3sat
新しき 畑に馬鈴薯の 花二列
     (あたらしき はたにばれいしょの はなにれつ)
        ※スギナ満載?だった畑に立派な畝がいくつか、汗
         の結晶である。
         スイカ、馬鈴薯、サツマイモなど酸性土壌に比較的
         強い苗を植えた。今しも遅めの馬鈴薯が花をつけ
         ている。これからはオクラを植える。

6/2fri
トランプはアホか 引き返す勇気なし
     (とらんぷはあほか ひきかえすゆうきなし)
        ※本格的な終わりの始まりか。言葉なし。

足らぬ分 時価ン百円の 切手貼り
     (たらぬぶん じかんひゃくえんの きってはり)
        ※昨日からハガキも値上げ。足りぬ10円の切手を
         探して、10円でハガキや封書が送れた時代の記
         念切手を張り足した。ええ、その切手を使う?

6/1thu
新築の 家浮かびおり 茅萱の穂
     (しんちくの いえうかびおり ちがやのほ)
        ※4月下旬~6月にかけて空き地や野原に繁茂する。
         穂が出る前の実を口に入れ舐めると、かすかに甘
         い味がすると言われる。家内は小学生の頃何度も
         口にしたという。おやつもろくになかった時代。
         穂が重なると白くて厚いジュウタンのよう。その向こ
         うの家々が白い穂の上に浮かんで見える。

茅萱の穂 道路に沿いて 飛びつくす
     (ちがやのほ どうろにそいて とびつくす)
        ※5月下旬あたりから穂は次第に細くなり、風に舞
         い始める。

2017年(平成29年)6月 自選10句 [ダクタク句集 月間大賞]

cup3-60.jpg審査中です(自選)
   6月のダクタク句の中から、「自選10句」と「次点」です。

6/30fri
夏帽子 友の版画に 見入る午後
     (なつぼうし とものはんがに みいるごご)
        ※先週末上野に板院展を見に行った。代表的な版画
         の展覧会。知人は同人で出品は常連。今回の作品
         も作業する人をモチーフにした作品。

空師いる 森の静けさ 梅雨最中
     (そらしいる もりのしずけさ つゆさなか)
        ※空師は簡単な道具ひとつで、木をするすると登り、
         余分な枝を落として矯正し、下枝を刈ったりする林
         業の専門職。チェーンソーのエンジン音やバサッ
         バサッと鉈で枝が払われる音がする。
         それらの音が止まるとシーンとした静寂。・・・
         音が再び始まっても、かえって森の静けさが感じ
         られるようだ。

6/29thu
低く飛ぶ 巣立ちのツバメは 逞しく
     (ひくくとぶ すだちのつばめは たくましく)
        ※蒸し暑い日が続く。雲が垂れこめてくると、子供
         ツバメのトレーニングらしいのが見られる。もう一人
         前の大きさだが、動きはもう一つ。こんな日の夕方
         はコウモリが抜群の飛翔能力を見せつける。

6/28wed
梅雨の間に 本当の空あり 紺がかり
     (つゆのまに ほんとうのそらあり こんがかり)
        ※半年ほど前弟を見舞いに行ったとき、病院の背後
         の安達太良山の上空がきれいだった。青空なんだ
         けれどちょっと紺色に近いような。なるほど紺碧の
         空というし、宇宙船から眺める地球の外周は青と
         いうより紺色だ。これが本当の空かと納得した。
         ここ房総の地でも、昨日の夕方きれいな空を見る
         ことが出来た。

6/27tue
梅雨の朝 ハンガリア舞曲 第1番
     (つゆのあさ はんがりあぶきょく だいいちばん)
        ※ブラームスのおなじみの曲。これが意外と・・・
         梅雨の朝に合う。やや鬱陶しい雨の朝にも。
         (と思います)

6/26mon
古稀越えて 脚なくしても 野球見る
     (こきこえて あしなくしても やきゅうみる)
        ※義兄が糖尿病の合併症の悪化で、右足を膝下10
         センチのところで切断した。急な展開での処置とな
         り、本人も周囲も驚いてオロオロしたが、切断後2ヶ
         月余り、落ち着いて今はリハビリ専門の病院に移っ
         た。来月からは義足を着けての訓練も。現実を平
         常心で見つめての暮らしが始まっている。

白ムクゲ 残れる脚の いよ細く
     (しろむくげ のこれるあしの いよほそく)
        ※横浜市立の病院は真っ白なムクゲが咲いていた。

6/25sun
潮干狩 油断のやけど 傷深く
     (しおひがり ゆだんのやけど きずふかく)
        ※予想外に強い日差しになって、警戒をして海に入
         ったのだが、首のタオルの隙間とズボンをまくった
         両膝が真っ赤に腫れ上がってしまった。これはもう、
         日焼けどころの話ではない。
         若い人や家族連れは程々に貝を採って、喜んで引
         き上げるが、小さい頃に飢えを知った世代はやみく
         もに砂を掘る。潮の加減が終る時刻間際まで・・・。
         これがいけない、いい歳をして・・・。

列島の 心配パンダの 小さすぎ
     (れっとうの しんぱいぱんだの ちいさすぎ)
        ※久しぶりの赤ちゃん誕生。テレビで報道される姿
         は本当に小さい。「小さく産んで、大きく育てる」
         が極意というけれど、心許ないまでに小さい。注
         意深い母親でいてくれることを願うばかり。

6/23fri
短夜や ミュシャの眼に 静まりぬ
     (みじかよや みゅしゃのまなこに しずまりぬ)
        ※ミュシャの展覧会が終わったようだ。スラブ叙事詩
         に描かれた母国の歴史とその変遷そして民衆の悲
         劇、慟哭は凄まじい迫力で迫ってくる。
         一枚に描かれた男の眼は、場面を想像することさえ
         拒否するような深刻さだ。思い出すと・・・静まりはす
         るのだけれど、決して鎮まりはしない。

6/22thu
一日の 雨を過ごして 夏至を知る
     (いちにちの あめをすごして げしをしる)
        ※昨日は早朝から一日雨が降り続いた。初めての梅
         雨らしい雨。やっと夕方にやんで、急に明るくなった。
         夜になって夏至を知った。ちょっと迂闊。

6/21wed
梅雨寒や 老班ついに 手の甲に
     (つゆざむや ろうはんついに てのこうに)
        ※昨日は蒸し暑い中、上野の美術館に知人が出品し
         た板院展を見に行った。今日は打って変わって朝か
         ら雨。老班というもの、付き合いが始まってもう十年
         近いので、取り立てての感興はない。「手の甲はよ
         せ」って言ったのに・・・。

6/19mon
商店の 引越し荷物 鉢あじさい
     (しょうてんの ひっこしにもつ はちあじさい)
        ※地方の暮らしが便利になるのはいいに違いないが、
         どこも「金太郎飴」のようで街に特色がなくなる。個
         人商店が今も減り続けているのが一因だ。半年ほど
         前に小間物店を閉めた家が、離れた住宅地に越し
         ていくという。丹精を込めた花々がいつも店先を飾
         っていた・・・。
         「今日の便利より、明日のおもてなし」だが。

6/18sun
ユリは今年 女っぷりの いや増して
     (ゆりはことし おんなっぷりの いやまして)
        ※我が家の庭のユリはどの種類も咲きっぷりが非常
         に良い。花の色、形、姿、数などは例年と変わりな
         いが、なぜか咲きっぷりがいい。見る人に向かって、
         実に良い塩梅に開花しているのだ。数、バランス、
         角度とかとか。見る方の気持ちの問題?錯覚かな?
         でも単に美人は世にあまたいるけれど、女っぷりの
         いい女はレアです。錯覚ではない。

6/17sat
タチアオイ 小路にラジオの 音漏れて
     (たちあおい こうじにらじおの おともれて)
        ※もうすぐ夏至、日が長い。塀も倒れて朽ちてしま
         った庭に見事なタチアオイが咲いている。3色も
         4色も・・・午後7時を回ったのに夕日にほんのり
         輝いている。ラジオのニュースがこぼれてくる。

6/16fri
予約本 重なり来たる 梅雨の入り
     (よやくぼん かさなりきたる つゆのいり)
        ※当市の図書館は財政上の理由から購入する本の
         数が少ない。人気があって予約が殺到する本も購
         入は大概一冊だ。直木賞と本屋大賞のダブル受賞
         とか聞くと、まず予約するのが私のルーティン。予
         約の消化はゆっくりで、半年余りかかってやっと順
         番がやって来た。 「えっ、なんだっけ? この本」
         貸出の延長はきかないから、第一優先で読まねば
         ならない。

6/15thu
梅雨の日や てんとう虫の 遅く来て
     (つゆのひや てんとうむしの おそくきて)
        ※梅雨入りして、てんとう虫が急に多く見られる。
         これがひと月も早く来てくれていたら? てんと
         う虫はアブラムシの天敵。旺盛な食欲を満たし
         てくれていたら?

6/14wed
ズッキーニ 受粉通いの 初成果
     (ずっきーに じゅふんがよいの はつせいか)
        ※サラダになって食卓に上った。シーズン初の収
         穫だから何とも味わい深い。よく味わうとガソリ
         ンのにおいが・・・。原料は愛情とガソリン。

6/13tue
桃の実の ジューンドロップは 音もなく
     (もものみの じゅーんどろっぷは おともなく)
        ※強風や病害などによるものではなく、果樹が自ら
         生育不良の実や過多な実を落とす。子孫(種子)
         の確実な繁栄を期しての現象とか。
         ジューンブライドの花嫁が結婚に幻滅して、同月
         内に身を隠す・・・のではないらしい。

6/12mon
日立でも さすがの防御と ならず梅雨
     (ひたちでも さすがのぼうぎょと ならずつゆ)
        ※先日の全世界を襲ったサイバー攻撃。データを暗
         号化して動作不能とし、復旧のための料金を請求
         する内容だった。比較的日本は被害が少なかった
         らしいが、あの日立が結構ひどくやられたとか。
         IT専門企業ではないにしても、IOTを手がける大
         手が先頭を切って「手もなくひねられる」というの
         は・・・。いただけない。

6/11sun
崩落や 工事中断で また梅雨に
     (ほうらくや こうじちゅうだんで またつゆに)
        ※さて梅雨。昨年市道が大きく崩落。復旧工事が長
         い間始まらず、始まったと思ったら、中断とかで一
         向に進まない。結局水入りならぬ梅雨入りに。
         無残な崩落面はブルーシートで隠れたまま。通行
         止で静かになったが、一年近くも不便を余儀なくさ
         れている人々も。

道崩れ 雨中にヘルメット 群がりて
     (みちくずれ うちゅうにへるめっと むらがりて)
        ※崩落事故が起こった時は、団地の中だけに大事
         件となり、早速多くの関係者が現場に駆けつけた
         のだが・・・。

6/9fri
スイカなり 雌花に翻弄されて梅雨
     (すいかなり めばなにほんろうされてつゆ)
        ※素人のスイカ挑戦はなにかと騒がしい。このとこ
         ろ雌花がようやくしっかりしてきたと思ったら、梅
         雨だァ・・・。強い雨に濡れると受粉の確率が落ち
         るとか。ここは、やっぱり虫頼み。

6/8thu
ケータイで 焚き火の許可とる 梅雨の朝
     (けーたいで たきびのきょかとる つゆのあさ)

梅雨近く 刈草煙りて 土手に這う
     (つゆちかく かりくさけむりて どてにはう)
        ※毎朝のウォーキングコースの土手道が地元の皆
         さんの手できれいになった。今日は刈った草を燃
         やしている。飼い犬は煙の中を喜ぶかと思ったが、
         盛んにクシャミをして、そのうち苦しそうにゲーゲ
         ーし始めた。人間よりも対煙耐性はない・・・。

梅雨を知り 今日で終えたき 袋かけ
     (つゆをしり きょうでおえたき ふくろかけ)
        ※家でも梅雨前に片付けたい仕事が待っていた。
         やりかけの袋かけ作業。桃にぶどう・・・袋かけを
         するときはまだ夢が膨らみます。

6/7wed
美女柳 二日見ぬ間の 黄の乱舞
     (びじょやなぎ ふつかみぬまの きのらんぶ)
        ※留守にしていた2日の間に一気に「満開」。ちょ
         っともったいない。明日辺りから曇りがちとなり、
         梅雨入りとなるかも。

早寝して かわず鳴く音の 一二分
     (はやねして かわずなくねの いちにふん)
        ※疲労対策で早寝した。遠くでカエルの声が・・・。
         田舎暮らしの特権、寝入り薬。

6/6tue
梅雨近し 女のすなる 絵手紙を
     (つゆちかし おんなのすなる えてがみを)
        ※旅行先からお土産を送ってくれた友人にお礼の絵
         手紙を描いた。さらさらと描いている人を何度も見
         てきたが、初体験でやってみるとなかなか上手くい
         かない。後刻の辛辣な感想は覚悟して、投函する。

6/5mon
タチアオイ 郵便局の 門構え
     (たちあおい ゆうびんきょくの もんがまえ)
        ※郵政民営化で名称はなくなったものの、今も続く
         特定郵便局。弊害は指摘されるが、土地も建物も
         局長の所有物だから局ごとに違う装いと習慣が出
         来る。良く言えばお役所仕事とは違う独特のアイ
         デンティティがあったものだ。この立葵もその名残
         りのひとつ。

6/4sun
背を合わせ キャストする二人 水の上
     (せをあわせ きゃすとするふたり みずのうえ)
        ※ここ2、3日は暑さ一服。今朝の微風は目をつぶれ
         れ高原の涼風だ。近くの小櫃川取水堰ダム湖に釣
         り客多数。小さな釣り用のボートにルアーを操る2
         人。バッテリーで動く小さなモーターがついているか
         ら、水面を音も立てずにゆっくりゆっくり移動する。
         最近のウィークエンド光景。

6/3sat
新しき 畑に馬鈴薯の 花二列
     (あたらしき はたにばれいしょの はなにれつ)
        ※スギナ満載?だった畑に立派な畝がいくつか、汗
         の結晶である。
         スイカ、馬鈴薯、サツマイモなど酸性土壌に比較的
         強い苗を植えた。今しも遅めの馬鈴薯が花をつけ
         ている。これからはオクラを植える。

6/2fri
トランプはアホか 引き返す勇気なし
     (とらんぷはあほか ひきかえすゆうきなし)
        ※本格的な終わりの始まりか。言葉なし。

足らぬ分 時価ン百円の 切手貼り
     (たらぬぶん じかんひゃくえんの きってはり)
        ※昨日からハガキも値上げ。足りぬ10円の切手を
         探して、10円でハガキや封書が送れた時代の記
         念切手を張り足した。ええ、その切手を使う?

6/1thu
新築の 家浮かびおり 茅萱の穂
     (しんちくの いえうかびおり ちがやのほ)
        ※4月下旬~6月にかけて空き地や野原に繁茂する。
         穂が出る前の実を口に入れ舐めると、かすかに甘
         い味がすると言われる。家内は小学生の頃何度も
         口にしたという。おやつもろくになかった時代。
         穂が重なると白くて厚いジュウタンのよう。その向こ
         うの家々が白い穂の上に浮かんで見える。

茅萱の穂 道路に沿いて 飛びつくす
     (ちがやのほ どうろにそいて とびつくす)
        ※5月下旬あたりから穂は次第に細くなり、風に舞
         い始める。

仙人への返信 2017.6.22 [早大ラグビー部御意見番]

仙人様へ 
     「早稲田は何故勝てなくなったのか?」

居士.png 仙人様、いつも早稲田ラグビーの最新
 情報をありがとうございます。
 春シーズンの早稲田の戦績と講評拝見
 しました。その感想を一口で申し上げれ
 ば、今年の早稲田に大きな期待をして
 も、無いものねだりになるかもしれない
 ということです。ため息が出そうです。

 負け試合での平均得点差が30点以上
ですか。相手チームにすっかり舐められてしまったのでは?と気がか
りです。早稲田は秋になると強くなるチームです。いや、チームでした。
昨年の一年生の活躍には希望を感じましたが、今年になってみれば、
どうも勝手が違うように思えてならない。

まず選手層は薄く、更に優れた選手があまりにも少ないのではないか。
これじゃ、強いチームになれないし、強いチームで居続けることもで
きない。ラグビーはかつての高校野球の池田高校のように‘さわやか
イレブン’とはいかない。

早稲田は昔から相対的に体格が劣位な選手の多いチームです。ラグ
ビーには怪我はつきもの。選手が怪我で出場できなくなれば、チーム
が更に弱くなるのは必定です。素質ある選手を一人でも多く集めて、
チームの中に厳しい競争関係を作ることが、今、何よりも優先されてし
かるべき。

ところで、私が本当に心配していることは、次のことです。
早稲田に入学するにはある程度成績がよくなければなりません。かと
言って、早稲田の入試条件を満たしても、彼ら高校生ラガーマンがこ
ぞって早稲田を目指してくれるだろうか、という疑問です。高校のラグ
ビー部の監督、先生、先輩達が、優秀な生徒に向かって「ラグビーを
将来本格的にやろうと思うなら、早稲田より〇〇大学の方がよい」と
進路指導をしていることは無いのだろうな、ということです。

この例えは適正ではありませんが、早実の清宮に「早稲田に進学す
るより、日本又は米国のプロ野球を選択する方がよい」とアドバイス
するケースに似ています。

仮にこれが正鵠を射ているなら、早稲田が強くなれない一番の原因は
早稲田にあることになります。早稲田に行くと将来選手として大成しな
い虞があると高校の監督たちに考えられては堪りません。万が一にも
実態がそうでないことを願います。

素質のある選手(原石)を多く集めて、早稲田のラグビー部で原石を
しっかり磨き上げるシステムを構築し、それが広く知られるようになれ
ば、あとはプラスのサイクルが続くように実績を示し続ければよい。

帝京は昨年大学8連覇を達成。帝京は早稲田を凌駕するチームを作
り上げたのです。早稲田は今やone of themに甘んじています。こん
な早稲田をいつまでも見たくない。3年かかっても4年かかっても、更
にもっと時間がかかってもよい。早稲田はなぜ弱くなったのか、どうす
れば強くなれるのかを虚心に調べ上げて、これぞ!という常勝策を講
じてもらいたい。
                             府中闘球居士
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